芸能・アイドル

2007年8月10日 (金)

仏アンリ・テキシェ・トリオのジャズ名曲集

Img_1342 フランスのジャズメンで固めたトリオでベーシストのアンリ・テキシェをリーダーとしたCD「Henri Texier Trio/The scene is clean」。1991年フランス”ラベルブルー”のヒット作。メンバーはテキシェの他ピアノ、アラン・ジャン・マリー、ドラムス、アルド・ロマーノのトリオでフランスが誇る精鋭軍団。ベースがリーダーだがこの手はほとんどピアニストが主役。アランは保守と革新性が同居したバーサタイルなスタイルで卓越した音楽性の評価は高い。何しろジャズの出発点はB・パウエルに端を発しているというからバップの思い入れは並ではない。ズッシリ心に響く本格的なピアノに感服する。ここではジャズメンの有名曲を奇をてらわずにプレイしモダンジャズの親しみ易さと楽しさが同居した素晴らしい力作。テクシェ、ロマーノはフランスを代表するジャズメンで随所に唄心のある重厚なソロを展開する。演奏は全10曲。全て米ジャズメンの有名なオリジナルに特化した選曲。O・ネルソン、T・ダメロン、J・ルイス、M・ウォルドロン、K・ドーハム、H・シルバー、G・グライスなど曲は"STOLEN MOMENTS""THE SCENE IS CLEAN""SKATING IN CENTRAL PARK""SOUL EYES""LOTUS BLOSSOM""LONELY WOMAN"など。
1991.1.26,27,28 LABEL BLUE  LBLC 6540

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2007年7月23日 (月)

メロディアスなドラマー松尾明の快作

Img_1254 オープニングナンバーのD・ガレスビーの"Be-Bop"からジャズフィーリングに溢れたグルービーな演奏に圧倒されてしまう。ベテランドラマーの松尾明が2003年に放った「AKIRA MATSUO/I didn't know about you」。メンバーはリーダー松尾の他ピアノ二村希一、ベース嶌田憲二の安定感抜群のトリオ。松尾はライブスポットなどではもっぱらトリオで出演する一方、古くから「TAKE TEN」という6管になる9人編成のビックコンボのリーダーとして活動している優れたドラマー。ジャズドラマーはスタンダードのバッキングでは歌詞を口ずさみながらドラミングしていると良く聞く。つまりヴォーカリストと一心同体の感覚でプレイする。松尾明はまさにその第一人者でヴォーカリストの信頼度は高い。演奏は派手さを排してジャズの伝統を重視し地に足を着けた見事な大人のジャズを聴かせる。大きくフィーチャーされるピアノの二村とは20年来の盟友。地味ながらモダンピアノのうまさは絶品で今や円熟の域に達している。演奏は全9曲。スタンダードとジャズメンのオリジナルなど松尾の長年の含蓄が込められた選曲が目をひく。"Be-Bop""Beautiful Friendship""Wee""I Didn't Know About you""Things Aint They What Used To Be""Old Cape Cod"など。最後の"Old Cape Cod"は松尾のバークリー土産の曲でミディアムテンポにのってリラックスした演奏は爽快感が漂う。
Jazzfreak Records JFJ-3002

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2007年3月30日 (金)

正統派実力テナー奏者のジェリー・ウェルドン

Img_0941_1 ジェリー・ウェルドンという名前を聞いてもピンとこないかも知れない。ウェルドンはスイスのTCBレーベルから4枚のCDをリリースして人気を博した「THE N・Y HARDBOP QUINTET」(NYHBQ)のテナー奏者である。今回はNYHBPのメンバーでウェルドン自身がリーダーになってAMOSAYAレーベルからリリースされた「Jerry Weldon/MIDTOWN BLUES」中堅」クラスの実力者集団がハードバップを怒涛のように繰り広げて圧巻。NYHBQは表向きはリーダーを冠していないが実質はピアノのキース・サンダース。これをウェルドンの名義にしたもので中身はNYHBQだ。ウェルドンのテナーはD・ゴードンやH・モブレーの線を行くテナー。レギュラーコンボの強みで結束力は万全、安定したサウンドだ。B級ジャズメンの集まりとか揶揄されたりするがそんな言葉は虚構だ。堂々とハードバップを演じていて現代のジャズシーンを牽引していると思えるほどだ。4曲に参加しているジョー・ナグナレリはC・ブラウンを信望する正統派。音色の美しさと安定感は絶品。K・サンダースのピアノもB・パウエルの影響を受けていてバップ魂がひしひしと伝わる。全6曲。ウェルドンのオリジナル2曲にスタンダード2曲、J・マックリーンとK・サンダースの曲が各1曲の構成。一曲目のオリジナル"J&B"のマイナーブルースからハードバップ全開。これは忘れかけていた活きの良いモダンジャズを味わうには最適な演奏である。

Jerry Weldon(ts)Joe Magnarelli(tp)Keith Saunders(p)Bim Strasberg(b)Andy Watson(ds)1995.7.9 Fat Tuesdays、 NYC AMOSAYA AM-2535

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2007年2月27日 (火)

パーカー派アルト、2人の共演

Img_0847 最近では珍しい2アルトのCDが出た。「COOL BLUES/KAZUNORI SAWADA TAKAO OGAWA」である。チャーリー・パーカー没後50年の節目を契機今はときめくアルト奏者澤田一範と小川高生の二人をフロントラインにすえた。これに若きサムライ達がリズムセクションでサポートする。全曲2本のアルトの激しいバトルが展開される訳ではない。二人の個性を多面的に聴いてもらうといった方がいいかも知れない。澤田、小川の二人は熱心にチャーリー・パーカーを研究され極めて造詣が深い。これだけでも二人の顔合せは興味は尽きない。澤田は本邦最高のバップバンド村田浩のグループで小川も若きピアニスト金子亜里紗のグループの中核メンバーとして旺盛な活動をしている逸材。二人は音色、フレージングがとても似ている。そのため共演する曲のテーマのユニゾンでは1本のアルトに聞こえ判別は出来ない。全体的なサウンドは激しさよりもソフトでまろやかといった印象だ。カルテットでは各人の微妙な個性の違いを感じ取る所が聴き所。全11曲共演6曲、カルテット4曲、ピアノトリオ1曲と多彩な編成で現在では最上級のアルトサウンドが聴ける。
澤田一範(as)小川高生(as)海野雅威(p)吉田豊(b)海野俊輔(ds)2004.12.9録音

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