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2008年10月15日 (水)

アンダーレイテッドなピアニストのラリー・ヴコヴィッチ

Img_19821 2006年にリリースされた「STREET SCENE」以来のL・ヴコヴィッチの新譜「LARRY VUCKOVICH TRIO/High Wall」。70才を超えるヴコヴィッチは寡作家だがアルバムはどれも充実した優れものが多い。メンバーは曲によりサイドメンが違う二つのトリオにコンガ、タブラのパーカッションが加わった編成。トリオはラリー・グレナディール(b)エディ・マーシャル(ds)とポール・ケラー(b)チャック・マクファーソン(ds)の2セット。コンガを含めて前作と同一メンバーもいて相性に遜色はない。ヴコヴィッチは地味なため殆んど注目されないが繊細さとダイナミックさを併せ持つ類まれな実力を誇る。パウエル派の流れを汲む名手だが何故か過小評価に甘んじていた。腰の据わったシングルトーンの重みとグルーブ感はモダンジャズの神髄を聴かせる見事なもの。演奏は全12曲。内2曲はボーナストラックで別音源。自身のオリジナル4曲にジャズメンの曲など。特に"黒い瞳””アランフェス協奏曲”などパーカッションをいれた独自のアレンジが新鮮さを呼ぶ。B・ハリスの名曲"Lolita"哀感のあるバッププレイが素晴らしい。オリジナルのバラード"View from Telegraph Hill"やソロピアノ"A Handful of Stars"のリリシズムを湛えた繊細な表現はベテランの実力を示す。ボーナストラックのライブ演奏"Lester's Minor Blues"はダイナミックにスイングしグルーブ感はハードバップの神髄を聴かせる。
2007.12.17,18  2007.12.2(Harf Moon Bay)

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