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2008年9月

2008年9月29日 (月)

世界遺産検定中級最後の検定終わる

Img_1923 今年の世界遺産検定中級最後の検定が終った。検定要領見直しの煽りで今回限りで中級が無くなる。検定終了後に配布された解答で自己採点したがほぼ合格基準をクリアしていた。前期「後期高齢者」の小生が一番心配していた時間不足もなく10分程度残して終了した。受検エリアを第3回の結果から合格率60%の”アフリカ”を選択したのも良かったのかも知れない(他のエリアは約20%)。今回が4回目だが過去2回受検して1回目初級シルバー4%、2回目中級ゴールド10%の合格率に比べ問題が格段に易しくなっている。2回目が一番難しかったが世界遺産の理解度を検証するには最適な問題ではなかったか。今回の”アフリカ”は昨年以上の合格率になると予想される。多分、尻つぼみの受検者数確保の為意図的に問題を易しくした事が考えられる。会場の受検者は他のエリアと合同の20人程度で、しかもアフリカは10人もいなかった。低調で正に世界遺産検定の凋落振りを示した光景。今年の世界遺産委員会で日本の平泉が登録延期となって、一頃の世界遺産ブームの機運に蔭りを助長した。合格率を高める事で受検者を増やし不人気の挽回を図りたい意図から発足2年で検定要領の全面見直しに着手したのだろうが凋落に歯止めを掛けるのは至難の業だ。ここらが玉石混交に乱立する○○検定の限界なのだろう。

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2008年9月25日 (木)

札幌発山田敏昭トリオのファーストアルバム

Img_1921 北海道を拠点にしているジャズマンの筆頭に挙げられるのがピアニストの福居良。70年代から注目された存在で根強い人気を誇る。今回は同じ札幌で活躍する主流派ピアニストの山田敏昭の1stアルバム「ROMPING GIRL/TOSHIAKI YAMADA TRIO」メンバーはすべて地元のジャズメンで札幌生まれのピアノトリオ。詳細データは不明だがジャケットの風貌からかなり年季が入っているように見える。最近地方発の活きのよいアルバムが出るがメジャーの商業主義的で無味乾燥な仕上がりではなく地元に根付いた土着性にぬくもりが感じられて好ましい。山田のピアノは5.60年代を思わせるスイング重視のオーソドックスなジャズが特長。取上げている曲も古いスタンダーを演奏し伝統を継承する明快なスタイルを本領としている。これは山田が蓄積してきたキャリアを存分に発揮した濃密な演奏。曲は全9曲。山田のオリジナル1曲にスタンダードとジャズナンバー。"All Gods Children Dot Rhythm"はアップテンポにのったグルービーな演奏。"Bolivia"は力強いタッチに非凡さを感じる。""These Foolish Things"はバラードで年季の入ったプレイは見事に尽きる。オリジナル」"Romping Girl"ミディアムテンポで縦横無尽に展開し豪快にスイングする。モード曲の"Milestones"で幅の広さを示した演奏。

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2008年9月24日 (水)

デイブ・ブルーベックのカナディアン・コンサート

Img_1917 ジャズを聴き始めた頃,えらくデイブ・ブルーベック・カルテット(DBQ)にはまっていた。D・ブルーベックとP・デスモンドの白人コンビの都会的センスとタイム感覚に魅せられたのだ。この夏DBQ後期の作品でかつてカナダの”Can-Am”からリリースされた「the Canadian Concert of Dave Brubeck」の再発盤で新たにTV放送音源を追加した「Dave Brubeck Quartet the1965 Canadian Concert」(GAMBIT)。DBQの殆んどのアルバムは米Columbiaからリリースされていたので例外的な作品になる。DBQはデスモンドが退団する17年間はブルーベックとデスモンドは一心同体であったといえる存在。60年代怒涛のごとくアルバムが制作され、どれも水準以上の評価を得てモダンジャズの人気の一翼を担った。このCDはCan-Am盤から8曲、追加された62年の音源から4曲の12曲が収められている。DBQは普段着のまま得意の曲を演奏し安心して聴けるもので正に絶頂期といえる。アナログ盤と比べてみると演奏時間が違っていたりCDに入っていなたったりと双方で編集しているようだ。曲はST.LOUIS BLUES,TAKE THE A TRAIN, CULTUAL EXCHANGE, TANGERINE,THESE FOOLISH THINGS,KOTO SONGに追加音源からST.LOUIS BLUES、NOMAD,THANK YOUなどただ2曲が短くフェードアウトされている(TAKE FIVE, BRANDENGBURG GATE)のは残念。
1965.8.22 Canada 1962.1.14 NY

Img_1918

Can-Am 1500

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2008年9月23日 (火)

偉大なセロニアス・モンク

Img_1916 邦題「セロニアス・モンクの肖像」と題されたDVDを中古で見つけた。91年の作品で米では「Theronious Monk AMERICAN COMPOSER」とタイトルされたもの。このDVDはモンクの過去の演奏を収めたものではない。ジャズピアニストとしてジャズ史に偉大な功績を残したモンクを関係者のインタビューや演奏を通して足跡を辿って行くもので約60分の内容。関係者のモンクの証言は興味が尽きない。映像はモノクロ中心で部分的に流されるモンクの歴代カルテットの個性的なサウンドの全体像が克明に流される。伝説的なラウズのソロの場面でモンクがバッキングを中断して踊りだすシーンは見もの。インタビューはバリー・ハリス、ランディ・ウェストン、オリン・キープニュースらの回想シーンが映像をはさんで再三流れる。モンクが物故して既に四半世紀以上経過したが時に関係なくピアニストと、コンポザーとしてモダンジャズの歴史に残した遺産は不滅だ。収録曲はモンク定番のブルー・モンク、エピストロフィー、モンクス・ムード、ラウンド・ミッドナイト、エヴィデンス、ウェル・ユー・ニードントなど。

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2008年9月22日 (月)

初めて聴くジョン・ナザレンコのピアノ

Img_1914 世界の新しい音源が次々にリリースされるが千差万別、玉石混交の中得体の知れないものもある。今回紹介のCDもプレヤーは初めて眼にする名前。「John Nazarenko Trio With Reuben Rogers&Eric Harland」。編成は普通のピアノトリオ。このCD、自作自演のようでライナーノートも無ければリリース会社の表記もない。録音データと曲目のみのシンプルさ。つまり演奏者のプロフィールが一切ないのもユニークだ。オリジナルは一曲もなく全てスタンダードなどが並びスタンダード好きの小生には食指が動くのも当然。つまらないオリジナルを並べるのが横行する中貴重だ。演奏スタイルも見事に尽きる。重厚なシングルトーンでどっしりと腰の座った音色、自信溢れる安定したスタイルを軸に随所に新感覚を取り入れたスタイルは正に現代風。若さにはない重みのあるサウンドが経験を物語る。サポートするサイドメンも堅実無比。曲は全10曲。パウエル、ブルーベックのジャズメンオリジナルに他はスタンダードなど。"Bouncin' With Bud"でバップの神髄を示す。"Invitation"はロマンチックで豊かな楽想が伝わる演奏。"But Not For Me""But Beautiful"のバラードプレイは素晴らしい。ジョビンの"How Insensitive"は軽快なボサノヴァ。
2006.5.22,23

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2008年9月21日 (日)

BLUE JACKのジョン・マーシャル

Img_1912 オランダBLUE JACKのスタジオセッションシリーズの3作目が出た。トランペット、ジョン・マーシャルとテナーのフェルディナンド・ポペルとの双頭クインテット「JOHN MARSHALL FERDINAND POVEL QUINTET/MARSHALL ARTS」。メンバーは二人のほかピアノ:ロブ・ヴァン・バヴェル、ベース:ジョン・ゴルズビー、ドラムス:マーク・テイラーで多国籍軍団。マーシャルは既にこのシリーズでワンホーンをリリースしていてシリーズ2作目。このところOrganic Musicから続けて作品を出しているが皆水準以上で駄作がないのは立派。テナーのポヴェルはD・ゴイコヴィッチとも共演しているベテランでヨーロッパでは屈指の実力を誇る名手。マーシャルの明快な音色に正統派のストレートな表現とポヴェルの自然体のソロワークの組み合わせが清清しいハードバップを生んでいる。曲は全10曲。メンバーのオリジナルが4曲にパウエル、ガレスピー、モンク、スティット、マッキントッシュらジャズメンオリジナルが5曲にスタンダードとハードバップにこだわりを見せる。中でもマッキントッシュの"ケイパーズ"は61年のSAVOY盤でB・ハードマンの隠れた名演があるがマーシャルのケイパーズもこれに匹敵する哀愁感を出していて印象に残る。サイドメンにオランダ中堅の逸材バヴェルの参加も見逃せない。
2006.10.30,11.1 Germany

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2008年9月20日 (土)

横濱JAZZ PROMENADE 2008

Img_1911 今年も恒例の「横濱JAZZ PROMENADE 2008」の開催が近づいてきた。9ホール、25ジャズクラブ、ストリートライブら10月11日、12日は関内、桜木町周辺会場が大ブレイクするだろう。一日のみの”ひとり券”4000円の前売り券を既に買い込んだ。気ままに好みのジャズメンをゲリラ的に徘徊するには一人の方が気兼ねなく動ける。後期高齢者の年齢に近い小生は移動距離が短くしかも好みのジャズメンを多く聴ける会場はないかと欲張って目下パンフレットを眺めている。12時から21時の長丁場なのでスタミナも必要だ。水分補給はまめにしよう。同一時間帯にラップする好みのグループがあるのが痛い。まだ時間があるので好みのプレヤーの出演時間と移動会場の効率よいルートマップを用意しようと考えている。しかしジャズは気分とのり。気分よくのってくれば用意したマップは用を足さないかもしれない。

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2008年9月19日 (金)

早川泰子3年振りに新作をリリース

Img_1910 ピアニスト早川泰子の待望の新作がリリースされた。今年3月ハワイで収録された初のライブ盤。「Yasuko in Hawaii/Yasuko Hayakawa」メンバーは早川の他は多くはハワイゆかりのジャズメン。このCD、プロデューサーの2年越しのレコーディングが実現したもの。早川は本邦バップピアノの巨匠故大野三平に見出されてジャズ界に進出した。バップに打ち込んだ姿勢は半端ではなくB・パウエル以下バップ系ピアニストの影響力が彼女の底流を支えている。数年前、早川の東北ツアーの折、規模の小さいクラブでのトリオセッションを聴く機会を得た。バップイディオムが横溢した極上のプレイを味わった。外見から東北人らしい地味で素朴さが印象的だった。早川の1stアルバムは再発され2ndアルバムはすでにSold Out状態で人気も浸透し実力が正当に評価されてきた証といえる。このライブ盤全10トラックだが2トラックはメンバー紹介とエンディングのテーマなので実質8トラック。早川のオリジナルにスタンダードでトランペットとヴァイブが加わったカルテット、クインテットが4曲、ピアノトリオ4曲を収録。ハワイのジャズメンは知名度は高く無いが実力は高い。"Blues for the Five Spot"のAbeのヴァイブがフィーチャーされるがブルージーさは見事。早川のオリジナル"Hydrangea"でトランペットのHigaの歌心満点のバラードプレイは逸品。クインテットで演奏される"Flying Home"は明るく陽気でのびのびとした演奏が印象的。トリオでは"We'll Be Together Again"で叙情味を加えたスタイリスト早川の一面が出た演奏。50年代のR・ブライアントの名演"Golden Earrings"はブライアントを超える見事な名演奏を展開する。
2008.3.29 ホノルル

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2008年9月16日 (火)

田中武久珠玉のスタンダード集

Img_1908 大阪のピアニストの巨匠、田中武久がまたまた快作を放った。2002年の「A MORNING MOON」(残月)以来、6年振りのリリースになる。「Too Young/Takehisa
Tanaka Plays Standard featuring Yosuke Inoue Masahiko Osaka」。前作が田中の卓越したオリジナルとスタンダードが半々だったが今回は、全編スタンダードを集めこの5月録音の超ホットな作品。メンバーは前作とはサイドメンを一新。ベース:井上陽介、ドラムス:大坂昌彦の本邦を代表する俊英がサイドを固める。田中のデビュー作「I Have Been Born」や「残月」も一頃はオーナーのセント・ジェームスしか入手出来なかったが今ではネット上で入手出来、田中の実力が広く知られる環境が出来た事は喜ばしい。田中のスタンダードの解釈が特筆すべき技量の持ち主である事は今や周知の事実。1993年のE・ジョーンズとのEnja盤のV・ヤングのマイナーチューン"Beautiful Love"は極め付きの演奏でこの新作でもオープニングでN・アダレイの名曲”The Old Country”はでストレートに哀感を伴った演奏に感動しこの曲の名演に挙げられる演奏。田中はスタンダードをこむずかしい処理をしない。忌憚無く直球勝負が田中の個性で最大の魅力。ここでも全編に支配しサポートの大坂のブラッシュワークと井上の重厚なベースのバランスがとれたスイング感は抜群の安定感を示す。曲は全9曲で馴染みのスタンダードの選曲。"My Foolish Heart"はエバンスとは違ったホットで明快なスイングが田中の持ち味。"Come Rain  or Come Come Shine""Our Love Is Here To Stay"で快く軽快にスイングして楽しさ満喫。"A lmost Blue"はバラードでしっとりしたいい曲。このアルバムは正にスタンダード集としては傑出したもので紛れもない快作。
2008.5.8,9

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2008年9月12日 (金)

右近茂 2作目のリーダー作

Img_1905 本邦のスイングテナー、クラリネットの第一人者右近茂。2001年の初リーダー作「Ukon At Ease」以来の2作目のリーダー作がリリースされた。「Stranger In Paradise/SHIGERU UKON QUARTET featuring Bernie Tanabe」。メンバーは右近の他ピアノ:八木隆幸、ベース:大表秀具、ドラムス:岡田朋之のカルテットに曲によりギターの田辺充邦が加わる編成は前回と同じだがリズムセクションがガラリと変わったのが特長。前作も右近の豊潤な音色に魅了されたが今回もメンバーの新鮮さの魅力が加わってリラックスした寛ぎのサウンドに期待が集まる。右近のテナーを聴いていると一貫したスムーズなスイング感が支配したサウンドはズート・シムスに通ずるものがある。曲は12曲で良く知られたスタンダードやジャズ曲で統一された庶民的選曲も魅力のひとつ。随所にフィーチャーされる田辺のギターがいぶし銀のように絶妙に心に響く。リラクゼーションの中に至福の空間を演出する見事な演奏集といえる。ぎんぎんの緊張したジャズでは出せないゆとり、今一番求められているジャズがこれだ。

2008.4.15,22

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2008年9月11日 (木)

BeBopは健在

Img_1904 ”バップは不滅”を地で行くグループがフィル・ライト・トリオ。タイトルもズバリ”3BOP”とは単刀直入で見事。2007年リリースの「THE PHIL WRIGHT TRIO」米ロスを拠点で活躍する。メンバーはピアノ:フィル・ライト、ベース:ヘンリー・フランクリン、ドラムス:ドナルド・ディーン。知名度ではフランクリンが70年代にH・ホーズと共演して知られた存在だがいずれもバップを標榜するベテランのメンツ。1曲目のC・ウォルトンの名曲"Holy Land"は重厚なシングルトーンから導かれるトリオサウンドのグルーブ感に陶酔する。エリントンの"I'm Gonna Go Fishin'"は最近殆んど取り上げられなくなくなった曲でライトの絶妙な解釈が聴き所。"My Old Flame"のバラードプレイもベテランの味が出た演奏が光る。ライトのオリジナル"Monsieur Philippe"はマイナーキーの哀愁を帯びた佳曲。他にライト、フランクリンのオリジナルにスタンダード全10曲。オーソドックスで安定したサウンドはハードバップの健在を余すとこなく伝える力演。

2006.10.7,11,8

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