« ニック・ウェルドンのソノラに感動 | トップページ | B・ハリスのリラックスしたクラブセッション »

2008年8月 8日 (金)

塚原小太郎は自主制作盤に限る

Img_1833 以前非凡な才能を持ったジャズピアニストの塚原小太郎を紹介した事があったがバップの巨匠バド・パウエルを指向する本邦最高ジャズメンの実力は正当に評価されているとはいえない。数々あるリーダー作の殆んどはマイナーレーベルか自主制作だ。今回も92年の自主制作「SPRING BLUES/THE KOTARO TRIO」。新潟の地方都市で塚原を支援する組織による手作りで草の根の感触が伝わる作品。メンバーは塚原の他ベース:奥田充、ドラムス:原口有生のトリオ。ベースの奥田は塚原と古くから共演している盟友。塚原の演奏を最初に耳にしたのはやはり自主制作のアナログ盤で79年の「MON TONALITY」というユニークなタイトルはリーダーのいない3者対等のグループ名。北海道芦別の自主制作で塚原の見事なバップピアノに魅せられてから良く聴くようになった。このCDでも塚原の腰の据わった重厚なピアノが縦横無尽に響く。安定したバップサウンドが全体を支配し緊張感が伝わってくる。良く多音をチャラチャラと鳴らし心に届かないピアニストもいるが塚原のピアノは一音一音に無駄がな心に響く。全13曲でタイトル曲は塚原のオリジナルの他はジャズメンやスタンダード。パウエルの"John' Abey"のアップテンポでパウエルライクなスピードが圧巻。"My Heart Stood Still"でイントロから4ビートのテーマからダイナミックな乗りは塚原の真骨頂。"Spring Blues"は古典的なブルースというより新感覚な解釈が新鮮味を与える。"Perdid"は塚原の真価が発揮された見事な演奏。
1992.12.12 Tohkamati

|

« ニック・ウェルドンのソノラに感動 | トップページ | B・ハリスのリラックスしたクラブセッション »

「音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/200184/22838972

この記事へのトラックバック一覧です: 塚原小太郎は自主制作盤に限る:

« ニック・ウェルドンのソノラに感動 | トップページ | B・ハリスのリラックスしたクラブセッション »