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2008年8月16日 (土)

ドシミルのペッパー・アダムス渾身のアルバム

Img_1848 バリトンサックスはトランペットやテナー、アルトサックス華やかさに比べ地味に映る。ジェリー・マリガンが突出して取上げられるがセシル・ペイン、ニック・ブリグノラ、サシブ・シバブらバリトン奏者の味わい深い演奏も無視出来ない。今回はゴリゴリの低音の切れ味鋭いペッパー・アダムスのenja盤「Julian/PEPPER ADAMS」。75年ドイツのドシミルでのライブで2枚に分散されてリリースされた1枚。メンバーはアダムスの他にピアノ:ウォルター・ノリス、ベース:ジョージ・ムラーツ、ドラムス:マヤカ・ウンショコのカルテット。とかくアダムスというといつも60年代のドナルド・バードとの双頭コンボのブルーノート盤が挙げられるがむしろアダムスは70年代以降の演奏に彼の真骨頂が発揮されている。アダムスの魅力はマリガンのように洗練されず泥臭くジャズ的な所にある。低音を効かせたモダンなサウンドは迫力に満ちバリトンジャズの魅力を存分伝える。いつもオーソドックスに正面突破していつの間にかアダムスカラーに染まってしまう。自身に満ちた堂々たる怒涛の切れ味こそアダムスの真骨頂といえる。曲は全8曲でアダムスのオリジナル3曲にサッド・ジョーンズの3曲が目を引く。全般にスインギーな中庸を往くモダンジャズ。リズムセクションではノリスのバップサウンドを加味した見事なバッキングが華を添える。これは70年代のアダムスの代表作。曲は"JULIAN""SPACEMAKER""AD ASTRA""THREE AND ONE" TIS"など。
19758.13 DOMICILE, MUNICH

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