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2008年8月 4日 (月)

ハードバップの神髄、ハーパー・ブラザーズ

Img_1829 80年代後半にハーパー・ブラザーズといういう若く溌剌としたハードバップグループが存在しジャズ界に活力を与えた。今回は彼らの2枚目のリーダー作「Harper Brothers/Remembrance Live at Village Vanguard」。ドラムのウィナード・ハーパーとトランペットのフィリップ・ハーパーの兄弟を中心にしたグループ。他のメンバーはアルト:ジャスティン・ロビンソン、ピアノ:ステファン・スコット、ベース:北川潔のクインテット。北川は今や世界的なベーシストとして評価されているが渡米後技量を認められてレギュラーグループに抜擢された。60年代に”ジャズ・ブラザーズ”という兄弟のコンボが活躍し数枚のアルバムをリリース人気を博したがそれらを彷彿させるコンボ。録音されたヴィレッジ・バンガードは過去に一流ジャズメンの歴史に残る名演を残してきたクラブとして知られている。ハーパー・ブラザーズの演奏もこれらに匹敵する演奏を展開する。ジャズの伝統を保持しながらジャズの神髄を内包しハードバップを端的に表現した力量は見事。のびのびと奔放にブローする迫力ある演奏はハードバップの魅力をダイレクトに伝えるもの。全11曲。メンバーのオリジナルとスタンダード。2管によるユニゾンのテーマからアドリブの展開というハードバップの典型スタイル。フィリップのブリリアントなソロやロビンソンのマックリーンを思わせる情感を湛えたソロがビビッドに伝わる。またスコットのシングルトーンの明快なタッチが光る。今となってはハーパー・ブラザーズのようなモダンジャズの根幹を指向するグループが消滅した事は惜しみても余りある。
1989.9.8,9 Village Vanguard

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