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2008年7月13日 (日)

山見慶子の隠れた名演

Img_17781 本邦のメジャーレーベルからリリースされないため一部のジャズファンしか知られていないピアニストの山見慶子。過去に自主制作で3枚をリリースしているが過小評価の域を免れない。山見の活動拠点はライブハウスを中心にしているのでそれが影響している。今回は山見の2作目のリーダー作「YESTERDAY'S DREAM/keikoYamami&FriendsⅡ」。メンバーはベース:水橋孝、ドラムス:マイク・レズニコフのトリオにテナーにQ・石川が曲により参加したトリオ、カルテット。この内水橋とQ・石川は初作でも行動を共にしていて一体感は申し分ない。山見の演奏スタイルはオーソドックスで良くスイングし正にモダンジャズの王道を往くもの。ちゃらちゃらとムダな音を使わずどっしりと腰の据わったピアノを弾きカクテルピアノとは一線を画すもの。曲は山見のオリジナル1曲の他10曲はスタンダード中心でボサ、ブルースなど山見流に弾きこなすのも大きな魅力。全体的にQ・石川の豪快なテナーと山見の趣味の良いピアノがブレンドして大人のジャズを演出している。"MY ONE AND ONLY LOVE"ではQ・石川のバラードプレイはベテランの味。トリオの"FLY ME TO THE MOON"のスイング感は見事。山見のオリジナルブルース"K'S BLUES"は山見のジャズの資質を全面に出した力作。Q・石川から山見のブルージーな演奏は気合の入った名演。"AUTUMN LEAVES"ではQ・石川のテーマーからアドリブパートへ,石川、山見のソロは見事に尽きる。この演奏は枯葉の名演に挙げられる。タイトル曲の"YESTERDAY'S DREAM"はトリオの美しく魅惑的な演奏で余韻が残す。
山見慶子(p)水橋孝(b)マイク・レズニコフ(ds)Q・石川(ts)1997.6.16,17

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