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2008年7月 9日 (水)

テッド・ブラウンは健在

Img_1773 テナー奏者テッド・ブラウンの名を殆んど聞かなくなった。かつて、50年代中期にクールジャズの鬼才L・トリスターノの影響下にあって黒人ジャズとは一線を画すスタイルを標榜していた。ヴァンガード盤"フリー・ホイーリング"や同類のテナー奏者ウォーン・マーシュのインペリア盤"ジャズ・オブ・トウ・シティーズ"が名演として知られている。今回は80年代後期のオランダBLUE JACK盤「Hod O'Brien Quartet  Featuring Ted Brown/I hear rhapsody」。Blue Jackのいい所はスタイルにとらわれないで取上げる所。先般はサル・モスカの久し振りのリリースに驚かされた。このCD、H・オブライエンのリーダー作だが全面的にブラウンを大きくフィーチャーしていてテッドのリーダー作でもおかしくない。テッドはもともと寡作家なので名が浸透せず忘れられてしまう。これはBlueJackの"FORGOTTEN TAPES Series"の一枚。サイドメンはオランダの50年代の伝説的なコンボ"ダイヤモンド・ファイヴ"のベース:ジャック・ショールズ、ドラムス:ジョン・エンゲルスで50年代のジャズ全盛期を体験している布陣。ここではメンバーからオーソドックスなジャズに徹している。テッドはこの作品の前にオブライエンを含めたメンバーでクリスクロスに録音していて呼吸はぴったり。テッドのレスター流の滑らかなフレーズと柔らかい音色、独特のスイング感は健在。往年の片鱗を随所に見せる。バッキングするオブライエンはハードバップの神髄を思わせるメロディックなソロは全曲に亘って展開され、テッドを側面から支えている。これはテッドの近年の傑作。全8曲でスタンダードとジャズメンオリジナルで古いパーカーらのバップナンバーが演奏される。
Ted Brown(ts)Hod O'Brien(p)Jacques Schols(b)John Engels(ds)1987.10.2 Amsterdam

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