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2008年7月 4日 (金)

バップドラマー渡辺文男の最新作

Img_1767_2 ハードバップドラマーの渡辺文男が「Born To Be Music」以来6年振りに新作をリリースした。前作は2管3リズムの典型的なバップスタイルだった。今回はレギュラー活動しているピアノトリオで昨年12月録音のホヤホヤのもので渡辺の近況が聴ける。タイトルは「ALL OF US/FUMIO WATANABE」。忌憚なくありのままに率直に表に出したアルバム。他のメンバーはバップピアノに定評のある吉田桂一。最近自己のトリオで2枚の秀作をリリースして最も油が乗っている。その前はアルトの小川高生のグループでバップコンボのキーマンとして屋台骨を支え、ここでも明快なシングルトーンは群を抜く旨さは見事。ベースが佐々木悌二で1曲に鈴木良雄が変わる。何の変哲もないピアノトリオだがバップのエキスが隅々まで浸透していて興奮してくる。渡辺のドラミングも豪快というより堅実無比の要所を押さえたテクニックでプッシュする。全9曲でC・パーカー、T・ジョーンズ、B・パウエル、S・ロリンズなど錚々たるジャズメンのオリジナルが並びバップの挑戦の意気込みが伝わってくる。渡辺文男トリオが気負わずに自然体でストレートに捉えているところが好ましい。注目されにくいがこうした地についたジャズに愛着を感じてしまう。
2007.12.1,2録音

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