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2008年7月11日 (金)

A・ブレーキーに捧げたドナルド・ハリソン

Img_1775 80年代の一時期アートブレーキー&ジャズメッセンジャーズ(JM)に在籍していたアルト奏者のドナルド・ハリソンが御大が他界したひと月後の追悼作品といえる「Donald Harrison Quintet/For Art's Sake」。タイトル曲はA・ブーキーに捧げられたもの。メンバーはハリソンの他トランペット:マーロン・ジョーダン、ピアノ:サイラス・チェスナット、ベース:クリスチャン・マクブライド、ドラムス:カール・アレンの2管クインテット。ハリソンはJMに在団していたのはアルバム上では82~85年の約3年間。フロント陣はテレンス・ブランチャードとテナーにジーン・ツーサンやビリー・ピアースらがいた。タイムレスやコンコードなどに多数のライブ盤があり有能な若手を擁してジャズシーンに活力を与えていた。今回のフロントを形成するジョーダンはハリソンとは同郷でニューオーリンズ出身の当時弱冠二十歳の若者。以降ジョーダンは飛躍を遂げるがこれは初期の作品。曲はエンディング曲を除けば6曲で長尺演奏が多い。一曲目のマイルスの"SO WHAT"でモード奏法を展開するが全体的に正攻法の主流派の演奏。17分に及ぶ"SOFTRY AS IN AMORNING SUNRISE"はハリソン、ジョーダンの気迫と5人が一体となった演奏が見事。"IN A SENTIMENTAL MOOD"はハリソンのバラードが印象に残る。御大に捧げた"FOR ART'S SAKE"JMを彷彿させるファンキーな曲でジョーダンの白熱の演奏に圧倒されこのアルバムの白眉。これは実力を持った気鋭5人の入魂の一枚。
1990.11.9,10 At Birdland

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