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2008年6月21日 (土)

ズート・シムスの未発表盤が発掘

Img_1735 モダン派テナーではスタン・ゲッツとズート・シムスの二人が双璧ではないか。趣味の良い個性派の白人テナーは数多く、中でもA・コーン、B・クーパー、B・パーキンス、W・マーシュ、R・カミュカ、JR・モンテローズなど挙げられるがとりわけズートには人気、実力、影響力から見て群を抜く存在で愛着がわくジャズマン。白人テナーの特色は何といっても洗練されたスムースなアドリブラインと自然で滑らかなスイング感に尽きる。最近ズートに未発表のライブ盤が出た。「ZOOT SIMS /Love for Sale Live in Dublin 1978」。ズート得意のワンホーンでソプラノと両刀。いつになくアグレッシブな面が出ていて気迫が随所に伝わってくる演奏。リズムセクションは現地アイルランドのジャズメンの臨時編成だが終始ズートを側面からプッシュして好演している。曲は全7曲でスタンダード中心でズートのテナー、ソプラノを駆使してアップテンポに乗ったブローに圧倒される。15分に及ぶ各人のソロを挿入したタイトル曲は見事でこのセッションの白眉といえる。ミディアムテンポで吹く”In The Middle Of A Kiss”はズートのリラックスした持ち前に魅力が出て好演。また”エミリー”でのズートのバラードプレイはジャズの醍醐味を味わわせてくれて期待を裏切らない演奏。これはズートの数あるヨーロッパ録音の中でもベストプレイに挙げていい作品。
Zoot Sims(ts,ss)Noel Kelehan(p)Jimmy Mckay(b) John Wadham(ds) 1978

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