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2008年6月

2008年6月30日 (月)

ソニー・クラークの隠れたトリオ盤

Img_1764 ピアニストのソニー・クラークは本邦で最も人気のあるジャズメンの一人。30歳そこそこの若さで他界したが多くの人気作をブルーノートに残してくれた。クラークの魅力は難解さを排して単刀直入に表現していることが受け入れられているのではないか。1950年代中期の諸作はとりわけファンから絶大な評価が与えられているのも事実。今回はブルーノートの人気盤「Sonny Clark Trio」より前の録音。トリオによる自身の2作目で米UpTownレーベルの「SONNY CLARK  Oakland、1955」。ブルーノートと契約する前、米西海岸で活動していた時期のもの。すでにバップピアノの才能が開花してワンアンドオンリーで将来の大物の片鱗を随所に見せた演奏を展開している。録音はベストではないがクラークのシングルトーンを活かしたバップフレーズに引き込まれる。サイドメンはローカルジャズメン。曲は全12曲。スタンダード中心だがD・ガレスピーの"Night In Tunisia",M・ジャックソンの"Bag's Groove"などのジャズメンオリジナルを取上げていてクラーク初期の実力をしめした演奏。
Sonny Clark(p)Jerry Good(b) Al Randall(ds) 19551.13

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2008年6月29日 (日)

G・バッソとG・マヌサルディの大物の共演

Img_1763 イタリアのジアンニ・バッソが元気だ。ヨーロッパのジャズテナー界の大御所として今も現役で活躍するスーパースター。50年代から活動し常に第一線でプレイし若手との共演でも少しも引けをとらない旺盛さは見事に尽きる。最近になって1992年のPenta Flowers盤が復刻されてさらに注目度が増した。今回は1994年イタリアSPLAS(H)の「GIANNI BASSO+Guido Manusardi Trio/Live at Down Town」。バッソのワンホーンジャズ。バッソは同じイタリアのPhilologyからかなりの数のリーダー作をリリースしていていささか食傷気味の所もある。このCDのリズムセクションはイタリアの誇るベテランピアニストのグイード・マヌサルディのトリオ。イタリアを代表する二人の共演。演奏はオーソドックスなモダンジャズ。ボッソのZ・シムスを彷彿させる滑らかで流麗なソロは健在。マヌサルディのドライブ感満点のバッキングが華を添える。全7曲。良く知られたスタンダード集。1曲目の”Bye Bye Blackbird"からエンジン全開でボッソの独壇場。"I'll Close My Eyes"で4ビートでスイング感溢れる演奏を展開する。
Gianni Basso(ts)Guido Manusardi(p)Stefano Travaglini(b)Massimo Manzi(ds)
1994.924

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2008年6月28日 (土)

O・ピーターソン黄金トリオ初期の傑作

Img_1762_2 転居で大量のLP、CDを泣く泣く処分した。古い時代の愛着のあるものは直感的に手元に残した1枚がオスカー・ピーターソン。ヴァーヴ時代の黄金トリオの絶頂期のアルバム類は良く聴いていた。今回はドラムスにエド・シグペンを加えた初期の作品「Oscar Peterson Trio/Live at CBC Studios,1960」でヴァーヴ以外の録音。ヴァーヴに史上に残る名演を連発していた時代のもの。緩急を取り混ぜ、素晴らしい技巧を駆使しダイナミックにスイングして聴き手を魅了する奏法はピーターソンの真骨頂。この後ピーターソンはMPSやパブロなどにジャズ界の王者として縦横無尽の活躍で不滅の業績を残してゆく。曲は全10曲。ピーターソンのブルース1曲にH・シルバーの1曲の他スタンダード。ピーターソンのブルースはブルージーで粘っこいリズムでグイグイ乗せてくる手腕は比肩できない。三者一体化してうねるようなスイング感は理窟抜きにジャズの楽しさが堪能出来る。
Oscar Peterson(p)Ray Brown(b)Ed Thigpen(ds)1960.1.27

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2008年6月27日 (金)

ドン・ベネット渾身の力作

Img_1761 シカゴ出身のピアニスト、ドン・ベネットはオーソドックスで本格派のピアニスト。かつてのW・ケリーやR・ガーランドの雰囲気を持っている。知名度こそ高くは無いがジャズフィーリングと唄心は折り紙つきの旨さがある。これはCANDIDレーベルの2枚目のピアノトリオ。「DON BENNETT/SIMPLEXITY」。前回からベースが変わっている。今回はドンのオリジナル6曲と全体の半数を占め,ドンの資質を全面に出した作品。明快なシングルトーンとブルージーなバップピアノのバランスがとれていて絶妙のスイング感はジャズの神髄を余すところ無く伝えている。全12曲。スタンダード6曲。
DON BENNETT(p)ALEKSANDAR MILOSEVIC(b)DOUG SIDES(ds)
1995.9.3 Holland

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2008年6月26日 (木)

ピアニスト藤井貞泰

Img_1760 ベテランピアニストで屈指の実力を誇る重鎮藤井貞泰のマイナーレーベル盤「正風/藤井貞泰トリオ+塩谷博之」。塩谷のアルト、ソプラノをフィーチャーしたワンホーンジャズ。藤井は1970年代中期に活発なレコーディングで不動の地位を確立した。その後、地元京都に活動拠点を移し演奏と後進指導に情熱を傾けている。藤井のピアノは熱くノリノリにはならない。理知的な中に含蓄のある印象的なソロと底流にはガッツのあるスイング感がたまらない。聴き込む程に味が出るピアニスト。このCD、岡山にある「PSALM」レーベルの藤井の2作目。前回のトリオと趣向を変えている。塩田とは幾度と共演し気心も知れた仲。塩田のソプラノの透明感のある音色のアドリブは見事。全9曲。T・モンク、J・ヘンダーソン、H・ハンコックらのジャズメンオリジナルと藤井、塩谷のオリジナル、スタンダードを加えた聴き所のある選曲。タイトルの”正風”は藤井と長年親交のあるプロデューサーに捧げた曲。ここにきて藤井の70年代の傑作盤が復刻されるという。藤井の実力が再認識される機会になると期待している。

藤井貞泰(p)塩谷博之(as,ss)枝信夫(b)石川潤二(ds)1989.1.21,22録音

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2008年6月25日 (水)

孤高のアルティスト小川高生

Img_1758 孤高のアルト奏者小川高生は派手さは無縁であるが実力の高さは比類が無い。本場のハードバップを習得した本格派。マイナーレーベルに数々のリーダー作を発表し多くのジャズファンから高い評価を得ている。今回はリーダー作の2作目「TAKAO OGAWA/TIME LINE」。小川の真価を問うワンホーンの演奏。パーカーライクな音色とイマジネイティブなソロは将来を期待されたアルトの逸材。近くは金子亜里紗のコンボでレコーディングし人気を博した。このCDのメンバーは長く行動を共にしているピアノのバップ派、吉田桂一、ベースに白鳥利卓、ドラムスに山口浩右のカルテット。吉田のバップスタイルのピアノが興奮をさらに高めている。演奏は全7曲。小川のオリジナル5曲にB・ゴルソンとスタンダード1曲。1曲目の”STABLEMATES”からエンジン全開。スピード感と緊張感が交錯しハードパップの興奮が伝わってくる。小川のオリジナルはどれも魅力的ないい曲。レギュラーメンバーの充実した演奏に引き込まれる。バップアルトの小川の今後の飛躍に期待したい。

1999.7.19,827 録音 Da Capo

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2008年6月24日 (火)

J・ウェルドンの初ライブ盤

Img_1759_2 ニューヨークのジャズシーンにあってハードバップでは突出した安定感を示しているテナーのジェリー・ウェルドン。今では主流派テナー奏者の最も信頼のおけるジャズマンの一人に挙げられる。以前に掲げた「MIDTOWN BLUES」はウェルドンの真価を発揮した優れたアルバムとして評価される。今回は最新作の「Jerry Weldon/3 O'clock in the morning Live at Smoke」。リーダー作では初めてのライブ盤。豪放な音色とよく唄うアドリブラインはオーソドックスそのもので並の実力ではない。リズムセクションにはピアノ、ジョージ・ケイブルス、ベース、ジョン・ウェバー、ドラムス、ジミー・コブとウェバーを除けば歴史的にモダンジャズの中枢を担ってきた重量級の布陣。ウェルドンは人気こそA級とはいかないまでも実力は折り紙つき。モダンジャズのエッセンスを保持し卓越した歌心は見事に尽きる。まさに将来のジャズシーンの中軸を担う人材。全9曲。H・モブレー、D・ガレスピー、B・ゴルソン、J・コルトレーンらのオリジナルを中心にウェルドンのオリジナル1曲他。ワンホーンでウェルドンの地に着いたテナーの魅力に溢れた力演が印象に残る作品。
2005.5.19 SMOKE NYC,録音

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2008年6月23日 (月)

ハードバップの再興か

Img_1754 この所ヨーロパのジャズシーンが熱い。50~60年代の熱気を帯びたハードバップが蘇る。共通しているのは2管3リズムのオーソドックスなスタイルを踏襲している事だ。古典的と思われるかも知れないが伝統を築いた基本スタイルは永遠でいつの時代でも輝く。今回はイギリスの双頭コンボ「THE OSIAN ROBERTS=STEVE FISHWICK QUINTET /ON THE  UP AND UP」。レーベル名も単刀直入に「ハードバップレコード」。しかもジャケットデザインも昔のリバーサイドを思わせる入れ込みよう。演奏スタイルも2管のユニゾンのテーマからアドリブラインはバップそのもの。緊張感とスイング感はハードバップの魅力を最大限に発揮する。まだ知名度は高くないがこれから楽しみなコンボに違いない。ブラウン系のよく唄うペットとゴードン流のズ太いテナーの音色は見事に尽きる。曲は全8曲。5曲はオリジナルでスタンダード1曲、米国テナー奏者の曲1曲。ジャズでは珍しいアメリカ民謡の”SWANEE RIVER”。6曲目の”NOW THAT I AM SO IN LOVE”はピアノトリオによる演奏。マット・ホープがブラシで鼓舞しスイング感満点。これは近年の充実したハードバップ演奏では特筆の演奏。

STEVE FISHWICK(tp)OSIAN ROBERTS(ts)OLIVIER SLAMA(p)DAVE CHAMBERLAIN(b)MATT FISHWICK(ds) MATT HOME(ds) 2006.12.20

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2008年6月22日 (日)

内田浩誠の復帰作

Img_1752 かつて日本のメジャーレーベルのポリドールから立て続けに2枚のリーダ作をリリースして注目されたピアニストの内田浩誠。13年ぶりに地元九州から凱旋復帰作し満を持してのリリース。それも得意のピアノトリオ。タイトルは「PHYSHALI E!」意味不明のタイトル。ライナーの中で録音が全て旨くいきドンピシャリ決まったのでその”ピシャリ”なのだという。しかしジャケットカバー、失礼ながらお世辞にも食指が動かない。クレジットから内田のお子さんが書いたようだ。しかし演奏はジャケットとは似付かわしく無く、真向勝負の正統派のジャズ。内田のピアノは癖なくストレートに等身大でプレイする。これが内田の終始一貫したポリシー。ジャズは気負いなく自然の中でスイングするのが最高でまさに地で往くプレイ。曲は全9曲。5曲で内田のオリジナル、3曲でL・モーガン、T・モンク、D・ダメロンのオリジナル。エンディングは昔ムードテナーのサム・テイラーやシル・オースティンが演奏していた懐かしい”ダニーボーイ”、スローテンポで情感を込めて演奏する。内田のオリジナルはどれも魅力的で印象に残る曲。革新性をアピールする作品ではないがジャズの神髄を聴かせるアルバムといえる。
内田浩誠(p)山村隆一(b)藤山英一郎(ds)1995.926,27

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2008年6月21日 (土)

ズート・シムスの未発表盤が発掘

Img_1735 モダン派テナーではスタン・ゲッツとズート・シムスの二人が双璧ではないか。趣味の良い個性派の白人テナーは数多く、中でもA・コーン、B・クーパー、B・パーキンス、W・マーシュ、R・カミュカ、JR・モンテローズなど挙げられるがとりわけズートには人気、実力、影響力から見て群を抜く存在で愛着がわくジャズマン。白人テナーの特色は何といっても洗練されたスムースなアドリブラインと自然で滑らかなスイング感に尽きる。最近ズートに未発表のライブ盤が出た。「ZOOT SIMS /Love for Sale Live in Dublin 1978」。ズート得意のワンホーンでソプラノと両刀。いつになくアグレッシブな面が出ていて気迫が随所に伝わってくる演奏。リズムセクションは現地アイルランドのジャズメンの臨時編成だが終始ズートを側面からプッシュして好演している。曲は全7曲でスタンダード中心でズートのテナー、ソプラノを駆使してアップテンポに乗ったブローに圧倒される。15分に及ぶ各人のソロを挿入したタイトル曲は見事でこのセッションの白眉といえる。ミディアムテンポで吹く”In The Middle Of A Kiss”はズートのリラックスした持ち前に魅力が出て好演。また”エミリー”でのズートのバラードプレイはジャズの醍醐味を味わわせてくれて期待を裏切らない演奏。これはズートの数あるヨーロッパ録音の中でもベストプレイに挙げていい作品。
Zoot Sims(ts,ss)Noel Kelehan(p)Jimmy Mckay(b) John Wadham(ds) 1978

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2008年6月20日 (金)

ベン・タッカー久々の快演作

Img_1751 ベーシストのベン・タッカー自身がプロデュースした傑作盤「SAVANNA H PRESENTS JAZ」。B・タッカーを一躍有名にしたのは60年代初頭のアトランティック盤のハービー・マン名義「ヴィレッジ・ゲートのハービー・マン」に尽きる。このアルバムでタッカーが書いたマイナーキーの覚えやすいメロディ"Comin’ Home Baby"がヒットし人気者になった。話はそれるがこの時代他にもP・デスモンドの"テイク・ファイブ”やN・アダレイの”ワークソング”などの人気曲が目白押しだった。久し振りに聞くB・タッカーの名前。トリオのメンバーはベン・タッカー、ベース、ジョン・コリアンニ、ピアノ、テディ・リンダーがドラムスの布陣。コリアンニのO・ピターソンばりに豪快にスイングしてグイグイと盛り上げる技は絶妙。何の変哲もないトリオ物だが肩肘張らずリラックスして猛烈にスイングしているところが良い。いまでは殆んど取上げなくなったかつての人気曲をボサ・ノヴで再演しているがさすが御大、上々の仕上がりになっている。全体的に安定感がありバランスがとれたトリオといえる。曲は全10曲。タッカーのオリジナル2曲の他スタンダード中心で聴き易い。これは4ビートジャズの傑作に数えられる内容。

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2008年6月19日 (木)

ベテランジャズメンの純正ハードバップ

Img_1750 中国地方の出雲に生活基盤を置くトランペッターの熱田修二。以前「Ghost Of A Chanse」を紹介したが今回は熱田の3作目、ベニー・ゴルソンの古典的名曲をタイトルにした「Blues On My Mind」で出雲での録音。メンバーは前回とはドラムスが故小津昌彦に代わり山下暢彦に代わった以外不動だ。熱田得意の2管ハードバップでベテラン達の安定感のあるサウンドが聴き所。しかし時は無常だ。メンバーの中軸を支えていたピアノの小川俊彦とテナーの高橋達也のお二人は昨年から今年にかけて相次いで他界された。本邦ジャズシーンの重鎮だっただけに残念至極。曲は全9曲。一曲目から熱田のオリジナルでファンキー色の強い2管のユノゾンで奏で一気に盛り上がる爽快な演奏が展開される。    他ににジャズメンのオリジナルを中心にモダンジャズの王道を往く見事な演奏に終始する。途中Q・ジョーンズの"クイテンス"等で熱田のバラードがフィーチャーされるがベテランらしい気迫のこもった印象的なプレイが光る。
熱田修二(tp)高橋達也(ts)小川俊彦(p)野中英士(b)山下暢彦(ds)
1999.6.2,3

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2008年6月18日 (水)

大井貴司の近年のベスト盤

Img_1747 ヴァイビスト、ピアニストの大井貴司はもっぱらヴァイブの第一人者として評価されている。ヴァイブで数多くの優れたリーダー作をリリースし本邦のトップジャズマンとして君臨している。その大井がヴァイブではなくピアノを全面的にフィーチャーした自主制作の「the Rose Tattoo」は絶賛される名演。2006年に録音されたほやほやの作品で大井グループの卓越した演奏集。1960年代のリバーサイド盤のウェス・モンゴメリーのギターにテナーのジョニー・グリフィンが客演しウィントン・ケリートリオがバッキングしているレコードを思い出した。ギターはウェス2世の宮之上貴昭、テナーが岡淳でグリフィンより洗練されている。大井もケリーばりに黒っぽいムードが横溢していて60年代初期の純正ハードバップの熱気がムンムンする雰囲気がビビットに伝わってくる演奏。CD2枚組みに全13曲。スタンダード中心に大井のオリジナル4曲がスタンダードを超越する素晴らしいもの。
大井貴司(p)岡淳(ts、fl)宮之上貴昭(g)谷口雅彦(b)広瀬潤次(ds)
2006.9.13

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2008年6月17日 (火)

ローマン・シュワラー50回記念盤

Img_1746 スイスのTCBは欧州のレーベルの中でも個性溢れるものがある。CDの背表紙を赤はハードバップ、緑はスイスジャズの音源という云うように識別していてファンには好都合。しかも作品は気合の入った力作揃いだ。今回は欧州を代表するテナーのベテランのR・シュワラーの記念すべきアルバムでS・ロリンズやD・ゴードンのようなテナー本来の豪放な音でワンホーンジャズの魅力を伝える。小難しい事は一切無くスタンダード、ジャズメンオリジナルを中心にストレートに演奏している姿が好ましい。オリバー・ケント以下のリズムセクションは1995年以来のオリジナルメンバーでスイスJHMに録音もあり呼吸はピッタリ。全7曲で曲によりアンディ・シェラーのテナーとピアノがベテランの鬼才ジョー・ハイダーに代わり華を添える。曲は"All The Things You Are""Ruby My Dear""Arrival"" All Of Me"など。
Roman Schwaller(ts)Oliver Kent(p)Thomas Stabenow(b)Mario Gonzi(ds)
Andy Scherrer(ts)Joe Haider(p)2007.1.18 TCB 27602

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2008年6月16日 (月)

トランペッター神村英男の忘れがたい演奏

Img_1745 多彩な才能を持つトランペッター、ヴォーカリストの神村英男。「東京サウンドシティ企画」に神村の魅力をフルに発揮した忘れがたいアルバムが「million」に尽きる。チェット・ベイカーもヴォーカルの人気も一流だったが神村も時にベイカーばりの雰囲気を出す侮れないジャズマン。今は聞かなくなったが音と良質なジャズを厳選してリリースしていた東京サウンドシティは貴重な存在だった。神村は当時はトップスターという存在ではなかったのでリリース当時は注目された作品ではなくむしろ地味な作品に映った。このセッションは二つに分かれる。バップの保守派本田富士夫と売り出し中の青木弘武のセッションで神村の魅力を最大限に引出す趣向。オープン、ミュート、ヴォーカルのどれも神村の特長が出た絶妙なサウンド。激しさよりも大人の落着いたジャズが展開されている。スタンダード、ボサ・ノヴァにヴォーカルを交え神村の全貌が聴けるリラックスしたアルバムといえる。全10曲、中でも美しいメロディの"I fall in love too easily"ボサ・ノヴァの"Chega De Saudade"Antonio's Song "が良い。
神村英男(tp,flh,vo)本田富士夫(p)青木弘武(p)横山裕(b)杉山シゲオ(b)小畑和彦(g)ジミー・スミス(ds)1998.1.31,3.3

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2008年6月15日 (日)

タイムレス初期の傑作

Img_1744_2 オランダのハードバップレーベル「タイムレス」はかつて欧州、米国を席巻する勢いがあった。欧州、米国ジャズメンの数々の名作を送り出しハードバップの盟主になったが今やその名声はつとに聞かなくなった。こうした中タイムレスの名を高めた作品の一つにドラマー、ルイ・ヘイズリーダーの「Ichi-Ban」。テナーのジュニア・クックとの共演。共にモダンジャズの中枢を歩んできた名手。それに気鋭のウディ・ショウのトランペットに理知的なピアニストのロニー・マシューズらが参加したモーダルの中に緊張感がほとばしる逸品。タイトル曲の「Ichi-Ban」はマシューズのオリジナルで名演。ヘイズはこの後80.90年代以降TCB,CANDID、SHARPNINE、STEEPLECHASEなどヨーロッパやアメリカのレーベルに矢継ぎ早にリーダー作をリリースしてハードバップの雄として君臨する事になる。演奏曲は全5曲でマシューズのタイトル曲の他モンク、ベーシストのW・ブッカーやW・ショーのオリジナルで構成されている。
Louis Hayes(ds)Junior Cook(ts)Woody Shaw(tp)Ronnie Mathews(p)Stafford James(b)Guilheme Franco(per)

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2008年6月14日 (土)

ハードバッパージョン・マーシャル

Img_1743 オランダーのBlueJackレーベルは忘れかけていたジャズマンがある日突然顔を出す意外性のあるレーベル。いくつものシリーズ物があり新旧織り交ぜた多彩なラインアップが魅力。何故か本家ではとっくにリリースされていても本邦には入ってこないのは残念だ。今回はハードバップトランペッターの実力派JOHN MARSHALLのワンホーン「ALMOST BLUE」。リズムセクションは定評のあるROB AGERBEEKトリオが参加。MARSHALLはデンマークのorganicレーベルに高水準のハードバップを演奏している貴重な存在。ここでもスタンダード中心の正攻法の演奏はジャズの伝統を継承し絶賛されるもの。
John Marshall(tp、flh)Rob Agerbeek(p)Harry Emmery(b)Ben Schroder(ds)
2006.2.3  BJJR038

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2008年6月13日 (金)

ブログ再開しました

Img_1742 こんにちは。病気や転居など身の回りに変化が起こり1年近く遠ざかっていましたが「ジャズおたく」をぼちぼちマイペースで再開することにしました。再開第一弾は輸入盤CDの世界で多くの支持をえている人気作JOHNNY CASE TRIOの「Waiting for the Moment」。モダンジャズの楽しさを余すところ無く発揮しスイング感横溢した演奏に平伏してしまう。ピアノのJ・CASEは本邦での知名度は高くない。米国ではマイナーながら実力派のピアニストはごまんといるのだろう。50年代を彷彿させる本格派の見事なプレイに圧倒される。サイドメン二人のイキもピッタリでコンビネーションは抜群。曲は全10曲でH・シルバーの古典的な曲2曲にスタンダードやメンバーのオリジナル3曲とバラエティに富んだ選曲も魅力。これは肩の凝らないリラックスした豊潤のピアノトリオといえる。

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