« いぶし銀のトランペッター、ブルー・ミッチェル | トップページ | パリ、オリンピアのディジー・ガレスピー »

2007年8月15日 (水)

ピアニスト横山静子不滅の名演

Img_1358 ピアニストの横山静子が病に倒れてから5年目の夏を迎える。40年に及ぶ音楽生活でやっと自分のプレイが出来るようになったと述懐していた矢先だった。今回は彼女の初リーダー作で遺作となった珠玉のピアノトリオ「MY MOTHER/SHIZUKO YOKOYAMA TRIO」。他界する1年前の録音。メンバーは横山の他ベース金澤英明、ドラムス田井中福司という帰国時に活動しているメンバー。このCDは彼女が長い間蓄積していた思い入れのある曲を集めて満を持して放った傑作。横山静子といっても一部にファン以外は知名度は高くない。何しろ20年の在米でたまの帰国時のライブしか接する機会が無い。横山の楽暦が凄い。屈指の名バンドのD・エリントン楽団のレギュラーピアニストの座を射止め、数年間活動した実績は燦然と輝く。秋吉敏子だけではなかったのだ。渡米も「ジャズは頭ではなく身体で覚えるもの」との信念のもと米ジャズシーンに裸一貫飛び込んでいった程の筋金入り。黒人ピアニストのハロルド・メイバーンやケニー・バロンの影響を受け、本場のジャズフィーリングを体得した本格派だ。演奏は全12曲。11曲は横山渾身のオリジナル。1曲のみスタンダード。オリジナルは横山の生活体験を通して出来た曲。タイトル曲はジャズ好きの母のに捧げた彼女の思いが伝わる名演。他の曲も良く練られたメロディアスでオリジナル曲とは思えない魅力的な曲が並ぶ。ブルージーにスインギーに強力なタッチでグイグイせまってくるグルービーな演奏が続く。これは横山静子の不滅の名演。曲は"My Mother""Together""Tody""Blues Silence""Cat's Blues""Good Beat""Maiko"など。
2001.8.15 ewe EWCD-0046

|

« いぶし銀のトランペッター、ブルー・ミッチェル | トップページ | パリ、オリンピアのディジー・ガレスピー »

「趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/200184/7510393

この記事へのトラックバック一覧です: ピアニスト横山静子不滅の名演:

« いぶし銀のトランペッター、ブルー・ミッチェル | トップページ | パリ、オリンピアのディジー・ガレスピー »