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2007年7月22日 (日)

田村博のコール・ポーター作品集

Img_1252 バップピアノを忠実に継承している田村博。ジャズセンス抜群ながら知名度は必ずしも高いとはいえないが田村のピアノに魅せられた多くのファンがいる事も確か。古くから唄伴にかけては他の追随を許さないうまさには定評がある。77年に発表された初リーダー作から20年近く経過してからマイナーレーベルのキャブ・レコードから出た2作目は「Cole Porter Song Book/HIROSHI TAMURA」で田村の力量にしては遅すぎる録音だ。メンバーは田村の他ベース石橋敬一、ドラムス五十嵐武要のトリオ。スタンダードに名曲が多いコール・ポーター作品集で唄物に無類の力を発揮する田村にはうってつけのアルバム。田村のピアノは安心感がある。軽々しくなく音に重量感が漂う。奇をてらう事無くジャズの伝統を正面から捉えわかりやすく展開して行き、しっかりとジャズ魂を内包しているので感動を覚える。この秋自身のトリオ作がリリースされる予定なので田村の近況が聴ける作品として今から発売に期待が膨らむ。演奏は全7曲で田村のならではの練られた選曲が目につく。"Ev'rything I Love""What Is This Thing Called Love""You'd Be So Nice To Come Home To""I Love Paris""Anything Goes"などアップテンポやスローとリズムに変化をつけて多彩に料理していく田村の手腕が見事。特に"You'd Be So・・・"における意表をついたスローバラードの解釈は田村の真骨頂のように思える。
1995.9.1,2録音 CAB RECORDS CBCJ-0006

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