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2007年6月 9日 (土)

シダー・ウォルトンの名トリオのライブ

Img_1145 ケニー・バロンと並んで今最も円熟と風格を持ったピアニストはシダー・ウォルトンが最右翼だ。コンスタントにリーダー作をリリースし安定した実力は比類がない。今回はウォルトンのあまり取上げられないトリオ作1989年オークランドの”Yoshi's”でのライブ「Cedar Walton Trio/IRONCLAD」。これは当地のFM放送のライブを収録したもので6年後の1995年にリリースされたもの。メンバーは長く行動を共にしているベース、デビッド・ウィリアムス、ドラムスがビリー・ヒギンスの黄金トリオ。ウォルトントリオには駄盤がなく充実した作品が多い。70年代の日本EW盤「PIT INN」80年代の伊RED盤「THE TRIO」と日本のハイブライト「THE VIP TRIO」90年代のCRISS CROSS盤、日本のLOB盤などは名演といっていいアルバム。ライブ会場のYoshi'sは最近ではMAX JAZZからムルグリュー・ミラーのトリオ盤や80年代にテナーのジョージ・コールマン・カルテットの名演が残っている伝統のクラブ。ウォルトンのピアノはジャズの伝統を踏襲した保守的なスタイルを堅持し常にスイングを忘れない。奇をてらわず真っ向から堂々を弾きこなす所がいい。全7曲スタンダード3曲にウォルトンのオリジナル5曲で意欲を示しておりリラックスの中にも緊張感が漂いウォルトンの実力が存分に出た演奏。オリジナル"Bremond's Blues"はスイング感一杯ののりのりの演奏。"Fiesta Espanol"ではウォルトンが本領を発揮する。"Somewhere Over the Rainbow"ミディアムテンポでスタンダードを極上に料理し聴き応え十分。タイトルの"Ironclad"14分の長尺演奏でウォルトンのクリエイティブな一面が出た演奏でベストプレイ。
1989.4.6録音 Monarch Records MR-1005

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