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2007年6月14日 (木)

孤高のピアニスト、フランク・ストラッゼリ

Img_1153_1 大 ベテランのピアニスト、フランク・ストラッゼリは過小評価されたジャズメンの最たる一人ではないか。西海岸を拠点にしていた事や大物ジャズマンのサイドメンの参加が少なかった事が一因ではないか。スタイルはモダンジャズの王道を往くものでリラクゼーションに満ち明快な唄心と趣味の良さは天下一品。今回は1992年米Night Lifeからリリースされた「FRANK STRAZZERI TRIO&QUARTET」。2つのトリオセッションとフルートを加えたカルテットを収録。地味のイメージのあるフランクは80,90年代にDISCOVERYやスペインFRESH SOUNDから魅力あるトリオ盤の新録をリリースして来たがあまり注目されなかった。このCDはフランクの中庸を行く個性を反映したもので全貌を捉えた逸品といえるもの。フランクをサポートするベース、ドラムスも助演に徹し、素晴らしいバッキングはベストプレイを助長している。フルートのサム・モストは近頃殆んど耳にしなくなったが70年代にXANADUに吹込みがありフルートジャズの真髄を聴かせる。演奏は全11曲フランクのオリジナル2曲とスタンダード4曲にジャズメン4曲。特にB・パウエルを2曲選曲している所にパウエルの思い入れが出ている。フランクの"This is the Moment"フランクの唄心が存分にでたスインギーな演奏。やはりオリジナル"Why the Dreams"タイトルどおりドリーミーに寛いだ演奏。パウエルの"Bouncin With Bud"フランクのバップピアノは見事で豪快にスイングしフランクの本領が出た演奏。"The Very Thought Of You"サムのフルートが加わる。スローテンポでフルートがテーマを美しく奏でた後見事なフルートソロが展開される。フランクの"Franks Blues"フランクのピアノとフルートが見事なブルースを演ずる。"Flying Down to Roi"トリオのメンバー変わり、演奏がよりハードドライビングになる。"Round Midnight"サムの実力発揮のフルートソロが圧巻。スタンダード"I Concentrate On You"フランクの自由自在のピアノが踊りグルーブ感十分。M・ルグランの"Summer Of '42"バラードをストレートな解釈でロマンティックに演じられフランクの感受性の豊かさが出た演奏。
Frank Strazzeri(p)Frank DeLarosa(b)Will Bradley(ds)2曲Harvey Newmark(b)Michael Stephans(ds)このトリオに4曲Sam Most(fl)加わる

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