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2007年6月12日 (火)

レイ・ブライアントがプロデュースした97年のトリオ作

Img_1151 ピアニストレイ・ブライアントは本邦で最も人気のあるジャズマンの一人。おなじみの「100 GOLD FINGERS」に今回不参加なのは惜しまれる。レイはジャズの伝統に根差したワイドレンジな音楽性と心の琴線に触れるフレージングがファンの心を捉える。今回は1990年代後期のトリオ作LABELMの「RAY BRYANT TRIO/NORTH OF THE BORDER」1997年(2001年リリース)カナダ・トロントでのライブ。レイは50年代から優れたアルバムを制作してジャズ史に残る名ピアニストとして君臨しておりソロ、トリオやその他コンボの諸作に名演がありとりわけトリオ盤に人気がある。レイの代表作の紹介を見ると皆4,50年前の古いもばかりでこれらは現代のレイの実態を反映したものではない。バッド・パウエルの晩年の演奏が人生の枯れた味わいで感動を与えたようにレイにもそうした一面が投影されている。80年代に日本企画ものが乱作されて食傷気味だったがこのCDはレイ自身がプロデュースして気合の入れ方が違う。選曲こそ再演になるが単純なリメイクにならない所がレイの名手たる所以である。演奏は全9曲で全て過去に取上げれて名演が残っているものばかり。"Slow Freight"ゴスペル調でレイの特長が出た演奏。57年のトリオの名作"Django"は名演。エバンスの名演が残る"Nardis"無伴奏でワンコーラス後インテンポのテーマからセンシティブ溢れた演奏。"When Sunny Gets Blue"バラードで豊潤感漂う見事な演奏。オリジナルの有名曲"Little Susie"グルーブ感が横溢した自家薬籠中の演奏で見事。その他"Moanin'""Lil Darlin"などリラックスしたレイの本領が出た演奏。
Ray Bryant(p)Harry Anderson(b) Winard Harper(ds)1997.1.20 LABEL M495741

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