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2007年5月10日 (木)

WE・FOURによる初録音

Img_1035 日本のマイナーレーベル「What's New Records」はメジャーでは取り上げない有能なジャズメンのCDを制作している貴重なレーベル。今回は1999年の「WE・FOUR/Naima」。"WE FOUR"はグループ名。グループのネーミングでは過去に"WE THREE"という名前が内外で存在していた。リーダーがいないピアノトリオだ。メンバーが対等の立場で演奏し相互に刺激し合いながら演奏力を高めていくという考えだ。"WE・FOUR"はあまり聞かないネーミング。メンバーはテナーを加えたワンホーンカルテット。テナーにベテランの清水末寿、ピアノ、ジョン・ヒックス、ベース、サリー佐藤、ドラムが中村達也の豪華な布陣。注目すべきは昨年春に亡くなったピアノのジョン・ヒックス。What's Newでは珍しい外人の参加である。ヒックスの来日回数は数知れない程多く、ドラムの中村とは盟友でツアー経験も豊富。ヒックスの参加でグループの活力が変わってくる。テナーの清水は地味なプレヤーで中央での活躍に恵まれていないが音色と良く唄うフレーズは素晴らしくもっと聴かせて欲しいプレヤーである。他のプレヤーも経験豊かで抜群のサポートを行っている。演奏は全9曲。ジャズメン5曲にスタンダード4曲。ジャズメンはマイルス、コルトレーン、L・モーガンらの曲。""Milestones"アップテンポに乗って全員一体になった演奏、清水のコルトレーン風のフレーズが随所に出る。"Hush A Bye"は清水入魂のプレイ、唄うフレーズがいいアルバムの白眉の演奏。"Invitation"豪快にテナーでテーマを奏でたあとヒックスのモーダルなプレイを展開する。"What's New"清水の美しいバラード、途中からテンポを上げ中村のブラシによるサポートが効いている。コルトレーンの"Naima"清水の緊張感溢れるテナーが圧巻でひときは印象に残る演奏。
1998.12.7録音 What' New Records WN 1005

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