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2007年5月24日 (木)

Sir Roland Hanna 晩年の自主制作

Img_1062 Sir Roland Hannaのピアノは通常のハードバップのピアニストとは一味違ったピアノを弾く。かといってエキセントリックなピアノでもない。モダンピアニストにはないクラシカルな奥深く味わい深いピアノといったら良いのだろうか。今回は米国で活躍しているベースの青森善雄のデビュー盤でR・ハナとハナの奥さんがプロデュースした自主制作で1998年にリリースした「I Love Bebop」。タイトル通りハナの本質が出たもの。青森はハナが大学で教えていたころに実力を認められたベーシストで一般的な知名度は少ないが有能なジャズマンである。ハナの演奏は周到に練られていてスタンダードを単純には演奏しない。深みのあるイントロからテーマに導入され原曲が判らないほど卓越した編曲で解釈の斬新さは比類がない。ハナのアルバムに最初に接したのはハナの11年ぶりのリーダー作1971年のMPS盤「Child Of Gemini」欧州ジャズメンをバックに一味違った演奏が印象に残った。バップの影響を受けながらも泥臭さがなく知性と芸術性を加味した奏法がハナの最大の個性。ソロ、デュオアルバムが多いのも個性が反映されている事を物語っている。余談ながらハナは慈善活動にも積極的でアフリカの大統領から「Sir」の称号を授かった程の温かみのある人間性の持ち主。日本にも度々来日してファンの温かい声援を受けたジャズマンだったが惜しまれつつ2002年他界された。演奏は全10曲でハナのオリジナル2曲以外は全てジャズメンのオリジナルが占めていて聴きやすい。青森の素晴らしいテクニックが随所に聴かれハナとのコンビネーションが抜群にいい。オリジナル"I Love BeBop"でハナのバップピアノが聴けB・パウエルの"Parisian Thoroughfare"は急速調でテーマの青森とのユノゾンは圧巻。
Sir Roland Hanna(p)Yoshio Aomori(b)Cris Roselli(ds)RAHANNA MUSIC Inc. RMI901

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