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2007年5月26日 (土)

レイ・ブラウン最期の録音

Img_1117 ほとんどなじみの無い邦人ジャズマンの米国発のジャズがリリースされてびっくりする事がある。今回紹介する渡米歴35年の大ベテランで米西海岸で活躍しているピアニストの長部正太の初リーダー作「HAPPY COAT/SHOTA OSABE PIANO TRIO」。このCDはメンバーでベースの大御所レイ・ブラウンが数ヶ月後に他界されたために最期の録音になった。長部のピアノは明快なタッチとリラックスしたスイング感が持ち味。こ難しい事は一切なくただひたすらスイングする。忘れられていたジャズの寛ぎと楽しさ満載のプレイはまれにみるスインガー。メンバーも凄い。レイ・ブラウンにドラムスはC・ベイシー楽団にいたハロルド・ジョーンズという願ってもない黄金のトリオ。長部も気後れすることなくのびのびとプレイし絶妙の一体感を演出する。こうした保守的過ぎる演奏は概して軽視されがちだが実はこれがジャズの本質を内包したもので王道をいくものなのだ。ジャケットデザインもユニーク。ライナーによれば江戸文化の粋なハッピとジャズのグルーブをマッチさせハッピとタイトルの「HAPPY COAT」をかけたと記されている。ジャズと江戸文化の粋とはユニークな発想と思う。演奏は全14曲で長部、R・ブラウンがオリジナルを1曲提供、他はスタンダードが占め、R・ブラウンのベースが一際光輝いている。どの曲もスイングするので理屈抜きに音楽に身をまかせよう。
SHOTA OSABE(p)RAY BROWN(b)HAROLD JONES(ds)2002.2.27,28録音 SC-02001

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