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2007年5月27日 (日)

ハロルド・ランド最晩年の演奏

Img_1119 テナー奏者のハロルド・ランドはジャズ界をゆるがすイノベーターではないがジャズ史に記憶される名プレヤーだった。伝説的なブラウン=ローチの諸作で名を上げた以降もジャズシーンの節目節目に魅力あるコンボを編成して数々の名演を残した。今回はランド最晩年で他界する1年前の録音、audiophoricの「promised land/Harold Land Quartet」。ランドのワンホーンジャズ。バックのリズムセクションがいい。ピアノにムリュグリュー・ミラー。ベースにビリー・ドラモンド、ドラムスがビリー・ヒギンスのオールスターズ。残念ながらランドとヒギンスは共に2001年に物故された。ランドはテナー本来の男性的な逞しい音色を駆使してジャズの醍醐味を発信し続けた。60年代はR・ミッチェルの双頭でアトランティック盤「HERE YE!」70年代はB・ミッチェルの双頭でコンコード盤「MAPENZI」80年代C・フラーらとTIMELESS ALL STARSでRVC盤「IT'S TIMELESS」などのプレイが印象に残る。これ以外にも1980年の来日時に北村英治、小川俊彦らとのユピテル盤「HAROLD LAND With EIJI KITAMURA Live at JUNK」を聴く。ランドは後期にはよりモーダルなスタイルに変身しておりここでもアグレッシブなプレイを随所に展開している。M・ミラー以下のサイドメンの好演も光る。演奏は全6曲。ランドのオリジナル3曲にスタンダード2曲とT・モンクの1曲。オリジナル"Inner Voice"はミディアムテンポで新しい感覚のソロが聴かれる。"What's New"はバラードでベテランの味が出た演奏。スタンダード"Like Someone in Love"はスムースなソロワークで随所にランドのフレーズが出る。オリジナル"Mapenzi"アップテンポに乗ってアグレッシブなプレイでランドの面目躍如といったところ。
Harold Land(ts)Mulgrew Miller(p)Ray Drummond(b)Billy Higgins(ds)2000.8.6録音 Audiophoric APCD JZ-0002

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