« ハロルド・ランド最晩年の演奏 | トップページ | テナー奏者ティム・アマコストNYで熱演 »

2007年5月28日 (月)

ベースの重鎮鈴木良雄最新の快作

Img_1118 日本のジャズベース界の大御所鈴木良雄が極上のプレイを展開したCDを満を持してリリースした。昨年6月にNYで録音し今月16日に市場に出たばかりのホヤホヤのCDだ。「FOR YOU/Yoshio"Chin"Suzuki Trio featuring Tadataka Unno」。リリースした”ONE”は鈴木ら4人が新たに設立した自主レーベルでこれは記念すべき第一弾になる。鈴木がリーダーとなったトリオ作は最近では国内のeweレーベルから出た1998年の「JOY SPRING」1999年の「SOMEONE IN LOVE」以来8年ぶりになる。ピアノは共にロニー・マシューズを起用したが今回は本邦のピアニストの中で比類ない才能の持ち主の海野雅威で鈴木が見出した最も期待がかかる逸材。メンバーは他にドラムスに盟友のセシル・モンロー。このトリオ日頃から活動しているメンバーでコンビネーションは抜群。鈴木は多くのセッションで多忙な活動を行って野心的な作品を作っているがトリオ編成ではスタンダードや4ビートものを取り込んだ演奏を心掛けているとライナーで語っている通りリラクゼーションに満ちた極上のスイング感はモダンジャズの真髄を極めたもの。海野のピアノも識者やプレヤーから高い評価を受けている通り素晴らしい。過去のサイドメンに参加したアルバムを幾度となく聴いたが存在感は群を抜いており一度聴いたらとりこになる魅力を持っている。演奏は全10曲。鈴木のオリジナル2曲に他は良く知られた馴染みのスタンダード。"What Kind Of Fool Am I"海野のルバートのソロの後鈴木がテーマを奏でる凝った導入部からインテンポになる。"Soon"は4ビートで海野のグルービーなピアノが躍る。鈴木のオリジナル"Fou You"と"Roulette"は哀愁を帯びた美しいメロディのスローナンバーで鈴木の作曲の非凡さを示す作品。"I Should Care"鈴木の絶妙なベースソロが聴ける。"Darn That Dream"は海野の素晴らしいソロピアノ。
Yoshio"Chin"Suzuki(b)Tadataka Unno(p)Cecil Monroe(ds)2006.6NY ONE FNCJ-1001

|

« ハロルド・ランド最晩年の演奏 | トップページ | テナー奏者ティム・アマコストNYで熱演 »

「趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/200184/6557326

この記事へのトラックバック一覧です: ベースの重鎮鈴木良雄最新の快作:

« ハロルド・ランド最晩年の演奏 | トップページ | テナー奏者ティム・アマコストNYで熱演 »