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2007年5月

2007年5月31日 (木)

WOOFYレーベルのライブセッション・シリーズ

Img_1129 アリゾナ州フェニックスにある「WOOFY PRODUCTIONS」はウェスト・コーストのベテランジャズメンにスポーットを当て、主にライブレコーディングに特化しているレーベル。「LAS VEGAS LATE NIGHT SESSIONS」と題したシリーズで寛いだジャムセッションを聴かせている。今回は「The Eddie Bert-Gate Baltazer Quintet/Live at CAPOZZOLI'S」。このライブシリーズは2003年からハーモサ・ビーチの有名な「ライトハウス・カフェ」のライブも加わり昔懐かしいベテラン達のかくしゃくたるプレイに期待が膨らむ。一連のシリーズは何よりもセッションを楽しむ事に主眼を置きたい。シリアスジャズではなくエンタティメント性に価値を見出している。メンバーも過去にビッグバンドでの活躍が主であったため実力者でありながらソロイストの知名度は今ひとつ。ピアノのロス・トンプキンスがコンコード盤から馴染み深い。これらベテランの渋さと地味なメンツの飾らない生のプレイが自然体で展開される所が一番の聴き所である。演奏は全9曲でオリジナルは無く知られたジャズメンのオリジナル2曲にスタンダードが占める。理屈は不要でじっくりとベテランのジャズに耳を傾けたい。
Eddie Bert(tb)Gabe Baltazar(as)Ross Tompkins(p)Richard Simon(b)Paul Kreibich(ds)1999.2.6,7録音 WOOFY PRODUCTIONS WPCD92

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2007年5月30日 (水)

期待のピアニスト野本秀一の初リーダー作

Img_1128 九州を拠点に活躍しているピアニストの野本秀一。プロ活動から7年経て待望の自主制作の初リーダー作「At the Bar/Syuichi Nomoto Trio」がリリースされている。メンバーは九州ジャズの重鎮達のベース、井島正雄にドラムスがYAS岡山という本邦を代表する優れたジャズメンで幾つもの名演を生んでいる。野本は重量級サイドメンを得て才能を存分に発揮した作品に仕上がった。野本のピアノはバップに根差した正統派のハードバップを趣向するメインストリーマー。奇をてらう事無く真向勝負のハードバップはジャズのエッセンスが存分に詰め込まれている。最近もマイナーレーベルの"What's Now"から2作目のリーダー作でP・ワシントンとJ・コブの大御所とトリオ作をリリースして期待はさらに高まる。このデビュー作でも普段通りの姿を投影していてブルージーな野本の魅力が端的に出た逸品。演奏は全10曲で野本のオリジナル3曲の他はスタンダードで野本の全貌が聴ける。C・ウォルトンの"Holly Land"は野本のルバートからインテンポに入ってなじみのテーマから奏でるスインギー演奏。オリジナルの"Another Time Another Place"は野本のスローバラードできれいなメロディが心に残る。スタンダードの"I'll Close My Eyes"は出だしのベースのテーマが意表をつき井島がフィーチュアーされる。"So In Love"は野本のグルーブ感のあるソロワークが光る。オリジナル"Bartender Blues"はブルージーで黒さが横溢した演奏でベストプレイ。
Syuichi Nomoto(p)Masao Ijima(b)Yas Okayama(ds)2001.12.12,13録音MARCH WERK 6121 

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2007年5月29日 (火)

テナー奏者ティム・アマコストNYで熱演

Img_1126 米北東部のオハイオ州にある”ダブルタイムレコード”はベテラン・中堅クラスの実力者に焦点をあてた充実したアルバムを積極的にリリースしカタログは100枚近くにのぼる。今回は中堅テナーのティム・アマコストが残した2枚のうちの1枚「Tim Armacost/Live at Smalls」。トランペットの名手トム・ハーレルとの2管3リズム。ドラムスに本邦の逸材奥平真吾が叩く。アマコストは日本に留学の経験も豊富で日本文化にも精通し度々の来日公演も評判が良いと聞く。演奏スタイルも新しさの中に密度の高さとぬくもりのあるサウンドに魅力がある。T・ハーレルは一時の活躍が伝わってこないがここでは鋭いアタックが緊張感を増しアマコストとの共演に気合が入っている。奥平の刺激的なドラムワークが大きな推進力になってバンドの成功につながっている。演奏は全6曲。アマコストのオリジナルが2曲にジャズメンが2曲とスタンダード2曲とバランスが取れた選曲。G・バーツの"Libra"は2管のテーマーからアマコストのダイナミックなソロが圧巻。オリジナル"Tenor Vive"アマコストの甘味を湛えたテナーソロが光る。”Invisible"は4ビートでT・ハーレルの素晴らしいソロが聴ける。H・モブレーの"Hank's Other Bag"はピアノのJ・キングをフィーチュアーしモダルなプレイに圧倒され、奥平のドラムが緊張感を生んでいる。S・ロリンズの名演があるスタンダードの"You Don't Know What Love Is"はアマコストのバラードプレイも最高にいい演奏。
Tim Armacost(ts)Tom Harrell(tp)Jonny King(p)Gerald Cannon(b)Shingo Okudaira(ds)1996.12録音

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2007年5月28日 (月)

ベースの重鎮鈴木良雄最新の快作

Img_1118 日本のジャズベース界の大御所鈴木良雄が極上のプレイを展開したCDを満を持してリリースした。昨年6月にNYで録音し今月16日に市場に出たばかりのホヤホヤのCDだ。「FOR YOU/Yoshio"Chin"Suzuki Trio featuring Tadataka Unno」。リリースした”ONE”は鈴木ら4人が新たに設立した自主レーベルでこれは記念すべき第一弾になる。鈴木がリーダーとなったトリオ作は最近では国内のeweレーベルから出た1998年の「JOY SPRING」1999年の「SOMEONE IN LOVE」以来8年ぶりになる。ピアノは共にロニー・マシューズを起用したが今回は本邦のピアニストの中で比類ない才能の持ち主の海野雅威で鈴木が見出した最も期待がかかる逸材。メンバーは他にドラムスに盟友のセシル・モンロー。このトリオ日頃から活動しているメンバーでコンビネーションは抜群。鈴木は多くのセッションで多忙な活動を行って野心的な作品を作っているがトリオ編成ではスタンダードや4ビートものを取り込んだ演奏を心掛けているとライナーで語っている通りリラクゼーションに満ちた極上のスイング感はモダンジャズの真髄を極めたもの。海野のピアノも識者やプレヤーから高い評価を受けている通り素晴らしい。過去のサイドメンに参加したアルバムを幾度となく聴いたが存在感は群を抜いており一度聴いたらとりこになる魅力を持っている。演奏は全10曲。鈴木のオリジナル2曲に他は良く知られた馴染みのスタンダード。"What Kind Of Fool Am I"海野のルバートのソロの後鈴木がテーマを奏でる凝った導入部からインテンポになる。"Soon"は4ビートで海野のグルービーなピアノが躍る。鈴木のオリジナル"Fou You"と"Roulette"は哀愁を帯びた美しいメロディのスローナンバーで鈴木の作曲の非凡さを示す作品。"I Should Care"鈴木の絶妙なベースソロが聴ける。"Darn That Dream"は海野の素晴らしいソロピアノ。
Yoshio"Chin"Suzuki(b)Tadataka Unno(p)Cecil Monroe(ds)2006.6NY ONE FNCJ-1001

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2007年5月27日 (日)

ハロルド・ランド最晩年の演奏

Img_1119 テナー奏者のハロルド・ランドはジャズ界をゆるがすイノベーターではないがジャズ史に記憶される名プレヤーだった。伝説的なブラウン=ローチの諸作で名を上げた以降もジャズシーンの節目節目に魅力あるコンボを編成して数々の名演を残した。今回はランド最晩年で他界する1年前の録音、audiophoricの「promised land/Harold Land Quartet」。ランドのワンホーンジャズ。バックのリズムセクションがいい。ピアノにムリュグリュー・ミラー。ベースにビリー・ドラモンド、ドラムスがビリー・ヒギンスのオールスターズ。残念ながらランドとヒギンスは共に2001年に物故された。ランドはテナー本来の男性的な逞しい音色を駆使してジャズの醍醐味を発信し続けた。60年代はR・ミッチェルの双頭でアトランティック盤「HERE YE!」70年代はB・ミッチェルの双頭でコンコード盤「MAPENZI」80年代C・フラーらとTIMELESS ALL STARSでRVC盤「IT'S TIMELESS」などのプレイが印象に残る。これ以外にも1980年の来日時に北村英治、小川俊彦らとのユピテル盤「HAROLD LAND With EIJI KITAMURA Live at JUNK」を聴く。ランドは後期にはよりモーダルなスタイルに変身しておりここでもアグレッシブなプレイを随所に展開している。M・ミラー以下のサイドメンの好演も光る。演奏は全6曲。ランドのオリジナル3曲にスタンダード2曲とT・モンクの1曲。オリジナル"Inner Voice"はミディアムテンポで新しい感覚のソロが聴かれる。"What's New"はバラードでベテランの味が出た演奏。スタンダード"Like Someone in Love"はスムースなソロワークで随所にランドのフレーズが出る。オリジナル"Mapenzi"アップテンポに乗ってアグレッシブなプレイでランドの面目躍如といったところ。
Harold Land(ts)Mulgrew Miller(p)Ray Drummond(b)Billy Higgins(ds)2000.8.6録音 Audiophoric APCD JZ-0002

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2007年5月26日 (土)

レイ・ブラウン最期の録音

Img_1117 ほとんどなじみの無い邦人ジャズマンの米国発のジャズがリリースされてびっくりする事がある。今回紹介する渡米歴35年の大ベテランで米西海岸で活躍しているピアニストの長部正太の初リーダー作「HAPPY COAT/SHOTA OSABE PIANO TRIO」。このCDはメンバーでベースの大御所レイ・ブラウンが数ヶ月後に他界されたために最期の録音になった。長部のピアノは明快なタッチとリラックスしたスイング感が持ち味。こ難しい事は一切なくただひたすらスイングする。忘れられていたジャズの寛ぎと楽しさ満載のプレイはまれにみるスインガー。メンバーも凄い。レイ・ブラウンにドラムスはC・ベイシー楽団にいたハロルド・ジョーンズという願ってもない黄金のトリオ。長部も気後れすることなくのびのびとプレイし絶妙の一体感を演出する。こうした保守的過ぎる演奏は概して軽視されがちだが実はこれがジャズの本質を内包したもので王道をいくものなのだ。ジャケットデザインもユニーク。ライナーによれば江戸文化の粋なハッピとジャズのグルーブをマッチさせハッピとタイトルの「HAPPY COAT」をかけたと記されている。ジャズと江戸文化の粋とはユニークな発想と思う。演奏は全14曲で長部、R・ブラウンがオリジナルを1曲提供、他はスタンダードが占め、R・ブラウンのベースが一際光輝いている。どの曲もスイングするので理屈抜きに音楽に身をまかせよう。
SHOTA OSABE(p)RAY BROWN(b)HAROLD JONES(ds)2002.2.27,28録音 SC-02001

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2007年5月25日 (金)

二村希一の初リーダー作

Img_1115 長くサイドメンとしてジャズシーンで活躍していながら脚光を浴びる機会が無かったピアニストの二村希一。活動開始から四半世紀を経て初リーダー作「AFRICAN MARKETPLACE/FUTAMURA KIICHI」がAKETA'S DISKから2002年にリリースされた。AKETA'S DISKはジャズピアニストでオカリーナ奏者、製作者の顔を持つ今や伝説的な明田川荘之氏が主宰し70年代中期から独自路線を歩む稀有なレーベル。二村希一といってもピンと来るファンはそう多くないと思う。マスメディアが殆んど取上げないからだ。しかし多くのジャズメンから信頼され順応性の高さと趣味の良いバッキングは比類がない。今迄リーダー作が無いのが不思議なくらいだ。このCDは2000年秋から2001年初頭にかけてレギュラーメンバーで”アケタの店”に出演した時収録したもの。テナー、アルトの2管3リズムで知名度より実力本位の布陣が二村の音楽性を表している。二村はバップに根差した明快なタッチと唄心が持ち味。一度聴いたら素晴らしさに魅了される。全7曲でメンバーのオリジナル1曲にジャズメンオリジナル6曲。B・ハリスの"NASCIMENTO"はラテン調で手拍子が入る楽しい演奏。C・ウォルトンの"BOLIVIA"は宮野のアルトソロが光る。H・シルバーの"VIVA AMOUR"はテナーの高橋をフィーチャーしJ・クックを連想させる音色がいい。C・ヘイデンの"FIRST SONG"はベースの高尾を大きくフィーチャーし各プレヤーのソロも見事でアルバムのベストに挙げられる。D・ブランドのタイトル曲"AFRICAN MARKETPLACE"はd出だしから4分近くに及ぶ原田のドラムソロ、メロディアスなソロには非凡さがうかがえる。

二村希一(p)宮野裕司(as)高橋康廣(ts)高尾幸宏(b)原田俊太郎(ds)2000.9、2001.1 MHACD-2602

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2007年5月24日 (木)

Sir Roland Hanna 晩年の自主制作

Img_1062 Sir Roland Hannaのピアノは通常のハードバップのピアニストとは一味違ったピアノを弾く。かといってエキセントリックなピアノでもない。モダンピアニストにはないクラシカルな奥深く味わい深いピアノといったら良いのだろうか。今回は米国で活躍しているベースの青森善雄のデビュー盤でR・ハナとハナの奥さんがプロデュースした自主制作で1998年にリリースした「I Love Bebop」。タイトル通りハナの本質が出たもの。青森はハナが大学で教えていたころに実力を認められたベーシストで一般的な知名度は少ないが有能なジャズマンである。ハナの演奏は周到に練られていてスタンダードを単純には演奏しない。深みのあるイントロからテーマに導入され原曲が判らないほど卓越した編曲で解釈の斬新さは比類がない。ハナのアルバムに最初に接したのはハナの11年ぶりのリーダー作1971年のMPS盤「Child Of Gemini」欧州ジャズメンをバックに一味違った演奏が印象に残った。バップの影響を受けながらも泥臭さがなく知性と芸術性を加味した奏法がハナの最大の個性。ソロ、デュオアルバムが多いのも個性が反映されている事を物語っている。余談ながらハナは慈善活動にも積極的でアフリカの大統領から「Sir」の称号を授かった程の温かみのある人間性の持ち主。日本にも度々来日してファンの温かい声援を受けたジャズマンだったが惜しまれつつ2002年他界された。演奏は全10曲でハナのオリジナル2曲以外は全てジャズメンのオリジナルが占めていて聴きやすい。青森の素晴らしいテクニックが随所に聴かれハナとのコンビネーションが抜群にいい。オリジナル"I Love BeBop"でハナのバップピアノが聴けB・パウエルの"Parisian Thoroughfare"は急速調でテーマの青森とのユノゾンは圧巻。
Sir Roland Hanna(p)Yoshio Aomori(b)Cris Roselli(ds)RAHANNA MUSIC Inc. RMI901

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2007年5月23日 (水)

フランク・ウェス北欧で燃える

Img_1061 50年代から60年代にかけてビッグバンドの雄、カウント・ベイシー楽団に10年以上在籍して多大な脚光を浴びてスターになったテナー、フルート奏者のフランク・ウェスはジャズ本来の楽しさを伝えて来た名手。しかし器用過ぎたのかウェスの全貌を捉えたアルバムが何故か見当たらない。1993年ノルウェーの”Oslo Jazz Festival”にフランク・ウェス・クインテットが出演した折地元のレーベルGEMINIに録音した「FRANK WESS Quintet/Surprise! Surprise!」は名作である。元々リーダー作が少ないウェスがテナー、フルートで音楽性を最大限に発揮した演奏は貴重でありGEMINIの手腕に敬服する。GEMINIにはかなり米国ジャズメンのアルバムがある稀有なレーベル。トロンボーンのアル・グレイ、テナーのハロルド・アシュビーなどが印象に残るアルバムで共にピアノはノーマン・シモンズがバッキングしている。演奏メンバーはウェスの他ギターのジョー・コーン、ピアノのノーマン・シモンズ、ベースにリン・シートン、ドラムスがジャキー・ウィリアムスで派手さはないがジャズ魂を持った実力派。全9曲、メンバーのオリジナルとスタンダードをおりまぜて純正ジャズを伝承するウェスの全貌が聴ける演奏。
1993.8.7録音 Gemini GMCD84

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2007年5月22日 (火)

リッキー・フォードの近況を伝えるライブ盤

Img_1051 C・ミンガスグループ出身のテナー奏者リッキー・フォードを聴いた時期は大分遅くなってからになる。それも最初はLPやCDではなくビデオ映像だった。1986年コルネット奏者のナット・アダレイ率いるクインテットの一員でNYのヴィレッジ・ヴァンガードに出演していた演奏である。半袖シャツをズボンの上に出した格好でまだ30歳頃の若々しく豪快に吹くリッキーの斬新な音がやけに新鮮に聴こえたのだ。それからリッキーの演奏を注目するようになった。ここに来てリッキーの近況を伝えるCDが2005年に仏MARGEから出た。「RICKY FORD quintet/GREEN NOTE」。フロントラインはトランペットにベテランエディ・ヘンダーソンを加えた2管編成。ワンホーンが多いリッキーにとっては久々の2管。ヘンダーソンもこの所新境地を開いた新しいサウンド作りをしているので最適だ。ピアノは同じくベテランのカーク・ライトシー、ベースジェームス・ルイス、ドラムがダグ・サイズと地味ながら力を持ったメンツ。リッキーの演奏は型にはまらないダイナミックでアグレッシブ音を豪快にブローしてリッキーの個性が十分に発揮されている。ヘンダーソンとライトシーのソロが光っておりサウンドのの構築に寄与している。リッキーは2000年以降は自身のビッグバンドの指揮と教壇に立って教えているためパリとイスタンブールの間を往来しているという。このCDはパリ滞在時に録音されたものと思う。演奏は全8曲で全てリッキーのオリジナル。緊張感が漂う白熱の演奏が聴ける。2003.6.28録音 MARGE 33

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2007年5月21日 (月)

イタリアのアート・ブレ-キーは健在

Img_1040_1 イタリアジャズには伝統的にハードバップに優れたグループが存在する。50年代後期から60年代には「BASSO-VALDAMBRINI QUINTET」が人気を博し今日では「HIGH FIVE QUINTET」でFabrizio BossoやDaniele Scannapiecoらの若手が生きの良いサウンドで気を吐いている。今回はイタリアの名門レーベルSPLASC(h)からリリースされたベテランドラマーがリーダーの「BLAKEY SOUND/GIANNI CAZZOLA BOP QUINTET LIVE」。バンド名にBOP QUINTETとクレジットされているのが分かり易くてていい。2管3リズムのハードバップコンボ。ジャケットの背景には大きく御大アート・ブレーキーが大写しで無我の境地にいるような画像がのっている。ジアンニ・カゾラは先のBASSO-VALDANBRINIのドラマーを努めたジャズマンで50年のキャリアの持ち主。若手の育成を図っているまさにイタリアのアート・ブレーキーである。演奏はBLAKEY SOUNDといってもA・ブレーキーの演奏曲を全て取り上げているわけではない。ブレーキーサウンドを趣向するハードバップコンボだ。全8曲。メッセンジャーズの名演からは"MOANIN'"と"WHISPER NOT"の2曲の他はスタンダード4曲とメンバーのオリジナル2曲。3回のライブセッションを収録したもの。イタリアジャズの実力者が 正面突破でブレーキーサウンドを展開する。
Gianni Cazzola(ds)Fulvio Chiara(tp)Claudio Chiara(as)Riccardo Ruggieri(p)Tito L.Mangialajo(b #3.6.8)Alessandro Maiorino(b #1.2.4.5.7)2001.2~8月(3セッション)Splasc(H)CDH531.2

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2007年5月20日 (日)

エディ・ヘンダーソンの仏のライブ盤

Img_1065 トランペッターのエディ・ヘンダーソンが仏MARGEから生きの良いモーダルなスタイルのワンホーンジャズをリリースした。「EDDIE HENDERSONQUARTET/ECHOES」。2003年パリのライブ録音でヘンダーソンの近況が聴けるCD。年齢を感じさせない見事な音と溌剌としたプレイと共に精力的に新作を製作している事に感服する。気合の入ったシリアスなものが多く安易に妥協しない創作意欲はジャズマン魂というものだろう。メンバーはヘンダーソンの他は仏のジャズメン。ピアノに仏ジャズシーンの逸材ローレント・ド・ウィルド。80年代から活躍しモーダルなピアノを弾く新主流派の中軸だ。ヘンダーソンは革新性のある新しいサウンドが聴かれるが本質は伝統的なジャズを趣向するトランペッターだが新しさの中に先人のコンセプトが随所に顔を出す。演奏は全7曲。オリジナル3曲にジャズメン3曲とスタンダード1曲。ハンコックの"DOLPHIN DANCE"ストレートのテーマの後ヘンダーソンのアイディア豊かな斬新なサウンドが聴ける。"ON GREEN DOLPHIN STREET"ミュートでスインギーに演奏する。B・ドラモンドのオリジナル"DUBAI"ウィルドのモーダルなピアノの後ヘンダーソンの創造豊かなソロが光る。"OASIS"スローテンポでヘンダーソンの見事なトランペットが聴ける演奏。
Eddie Henderson(tp,flh)Laurent de Wilde(p)Gilles Naturel(b)Simon Goubert(ds)2003.7.3

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2007年5月19日 (土)

レザボアの主役ピート・マリンヴェルニ

Img_1042 NYにあるレザボアはジャズピアノの宝庫。「NEW YORK PIANO」と銘打って新旧ピアニストの極上の名演をリリースしてきた。今回取り上げるピート・マリンヴェルニもその一人。2002年の最新盤「PETE MALINVERERNI/AUTUMN IN NEW YORK」。NEW YORK PIANOシリーズではベテランのケニー・バロン、ジョン・メイヤー、ホッド・オブライエン、中堅のロブ・シュナイダーマンなど魅力溢れるプレヤーがラインアップされて数々の名作を出してきた。マリンヴェルニはレザボアにコンスタントにリリースしている常連プレヤー。マリンヴェルニがジャズシンーンで注目され始めたのは入手が出来難かったアルバム米SeaBreeze1988年の「Don't be Shy」。ピアノトリオの上位にランクされる傑作アルバムである。レザボアのマリンヴェルニのCDは手持ちで4枚いずれも期待通りの演奏。バップの要素を持ちながら新しさが同居しクールにスイングしてこ難しい事をしない所がマリンヴェルニの魅力。他のサイドメンも百戦錬磨のベテランで幾度となく共演し、レコーディングしているメンバーであり一体感は抜群。演奏は全9曲。自身のオリジナルが4曲にスタンダード5曲。どのトラックもスイングしておりマリンヴェルニの個性を知る事が出来る。"My Shining Hour"はウィリアムスがブラシでサポートするスインギーな演奏。オリジナル"Elegy"は9.11事件で亡くした2人の友人に捧げたレクイエム。"Long Ago And Far Away"ミディアムテンポのグルービーな演奏。タイトルの"Autumn In New York"はバラードプレイマリンヴェルニの実力がでた素晴らしい絶妙の演奏。
PETE MALINVERNI(p)DNNIS IRWIN(b)LEROY WILLIAMS(ds)2002.6.1 Reservoir RSRCD171

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2007年5月18日 (金)

ジョー・ハイダーのオーソドックスな3管ジャズ

Img_1048 ドイツ生まれのピアニストのジョー・ハイダーはスイスにある自身の「JHM」レーベルから質の高いジャズを発信している。自身のトリオによるリーダー作もコンスタントにこのレーベルからリリースされ密度の高い演奏を繰り広げて元気のよい所を見せている。今回はJ・ハイダーの1989年スイス”JAZZ LIVE MUSIC”の「JOE HAIDER STRAIGHT AHEAD/UP SHOT」。J・」ハイダーのプロデュースで3管3リズムのセクステット。メンバーには欧州を代表する名手達。テナー、ソプラノにTCBレーベルでお馴染みのアンディ・シェラー、トランペットにバート・ジョリス、トロンボーンにロバート・モーゲンサラー、ベースにイズラ・エッキンガー、ドラムにウォルフガング・ハフナー。ハイダーは音楽理論にたけていてジャズの毛色も米国ジャズとは違った感触を覚える。スタイルも多様で幅が広く硬質なリリシズムを湛え、時に先鋭的でさえある。最近のリーダー作ではかなりオーソドックスなハードバップ聴かせている。ここでもネーミング通りストレートアヘッドの演奏に終始してダイナミックな4ビートジャズを展開しており欧州ジャズの質の高さを示した演奏。演奏は全6曲。5曲はメンバーのオリジナルにスタンダード1曲。各曲10分程度で各人のソロが存分に楽しめる。エッキンガーの"BLUES EAST"ハイダーのソロからテーマのユニゾン、ジョリスの中音域のソロが光る。ハイダーの"SWEET HENRY"でトロンボーンはカーティス・フラーのような音色を披露して素晴らしい。"UP SHOT"ハイダーのピアニスティックなソロが展開される。ジョリスの"FOR THE TIME BEING"はジョリスのバラードプレイは見事に尽きる。
1988.10.5 Jazz Live Music CD8801

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2007年5月17日 (木)

アルト奏者のアンディ・グッドリッチは元ジャズ教師

Img_1063 あまり意識しないで買ったCDがすごく自分のフィーリングに合うものだと嬉しくなるものだ。今回紹介するシカゴDELMARKの「andy goodrich/motherless child」もそんなCD。何しろA・グッドリッチは50年に亘ってジャズ教師をしていた人。引退後に演奏活動に入ったジャズマンと聞いただけでも驚く。人生の鏡みたいな人である。彼が教えた生徒の名前にも驚く。夭折したブッカー・リトル、フランク・ストロジャー、ハロルド・メイバーン、チャールス・ロイドらと聞くだけで著名な教師だった事が理解できる。H・メイバーンはこのCDで師弟の共演になる。これは文字通りグッドリッチのデビュー盤になり年は幾つになっても夢と希望を失ってはダメだなーとつくづく思う。グッドリイチの演奏はパーカー派のアルトでブルージーで暖かみがあり魅力的な音色。全く年齢を感じさせない気迫溢れるプレイが印象的。フロントのエディ・ヘンダーソンは全てにフィーチュアーされていないがグッドリッチに呼応するようにオーソドックスなミュートプレイに専念している。演奏は全8曲。グッドリッチ1曲、スタンダード3曲、ジャズマン3曲、トラディショナル1曲。"You Must Believe in Spring"はアルトがせつせつと歌い上げ感動が残る演奏。パーカー"Quasimodo"バップサウンドでグッドリッチが見事なソロを展開。タイトル曲はしみじみと情感が伝わる見事な演奏。ゴルソンの"Stablemates"はユニゾンのテーマから4ビートのスインギーな演奏。

andy goodrich(as)eddie henderson(tp)harold mabern(p 5曲)james williams(p 3曲)buster williams(b)billy hart(ds)1996.1.22 DELMARK DE 495

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2007年5月16日 (水)

ケニー・バロンBRADLEY'Sの第2集

Img_1037 ピアニスト、ケニー・バロンは現代のジャズシーンの中心的存在であり今や円熟と風格を備えた魅力あるプレヤーである。今年も今月からの「100GOLD FINGERS」に出演のためにJ・マンス,C・ウォルトン、H・オブライエンらと来日する。そのバロンの全貌を捉えたCD「KENNY BARRON TRIO/LIVE AT BRADLEY'S Ⅱ」が2005年仏UNIVERSAL MUSICからリリースされた。NYのBradley'sでのライブ第2集でパーフェクトセットの編集なしの完全収録。1997年のVerve盤のあと大分期間を置いての第2集。Verve盤は4月4,5日の録音で2集は6日の録音を収めている。好みにもよるが第2集の方が気に入っている。演奏曲は短いもので6分長いものは15分にも及ぶ長尺演奏もあるが少しも冗長にならない程緊迫感が持続する。バロンの数多い諸作の中でも傑出したアルバムに挙げられるもの。演奏は全5曲。T・モンクが2曲にバロンが1曲オリジナルを提供しスタンダード2曲。モンクと来たらドラムはベン・ライリーで決まり。ハイライトは"You don't Know What love is"バロンが良く取り上げる曲。15分の長いものだがバロン渾身のプレイが展開されアルバムの白眉。オリジナル"The Only One"トリオで最初の録音でモンクのHackensackがベース。モンクの"Shuffle Boil"はソロピアノでバロンの真価が出た演奏。

KENNY BARRON(p)RAY DRUMMOND(b)BEN RILEY(ds)1996.4.6

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2007年5月15日 (火)

アルト奏者大山日出男渾身の力作

Img_1036 アルトサックスの大山日出男のファン手作りの力作を紹介します。1999年リリースの自主制作で自身2作目のリダー作「ONCE I LOVED/HIDEO OYAMA QUARTET LIVE IN ONOMICHI」。大山はこれまで力を持ちながら何故かリダー作が少ない。このCDを録音するひと月前に録音したものがメジャーのキングレコードから同一メンバーで初リダー作「UrbanSuite」がリリースされ実力が知られるようになった。そして大山のジャズを支持するファンの手に依って地元尾道でのライブを収めたのがこのCD。演奏は当時のレギュラーメンバーによるものでジャズ魂が旺盛でグループの一体感も完璧。パーカー派の甘みを湛えた音色が絶妙で大山が今迄蓄積していた全てを出し切った渾身のプレイを展開しておりもっと聴かれて良いプレヤーである。これを書いている折大山の久々の最新作のリリース情報が入った。今年1月録音のホヤホヤのCD「大山日出男QUARTET」(SKIP2011)だ。新しいレギュラーメンバーにピアノの西直樹が加入して大山のワンホーンジャズに期待が膨らむ。早速注文した。
大山日出男(as)元岡一英(p)上村信(b)井川晃(ds)1998.5

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2007年5月14日 (月)

スエーデンよりブラウニーに愛をこめて

Img_1030 スエーデンのジャズメンによるクリフォード・ブラウンゆかりの演奏集。いかにも商業主義的に捉えられがちだが若手による渾身の本格的な演奏である。スエーデンのマイナーレーベルPAMAからリリースされた「i remember cliford」でクレジットではリーダーはいない。これはクリフォード・ブラウンの過去の再演ではなく再創生の演奏である事が魅力を倍加している。編曲は今やスエーデンを代表するジャズマンのヤン・ラングレンとトランペットのアケ・パーソンが担当していてテーマはオリジナルを重視しながらソロイストの個性が新鮮さを呼ぶ。A・パーソンやテナーのアルムクヴィストの経歴は不明だが伝統を保持しつつ新しいモーダルな音が新鮮でブラウニー再創生の主役的存在。ラングレンは1994年の初リダーダーのい注目作「Conclusion」と同時期の録音であり世界に飛躍する時と一致し溌剌としたプレイが聴ける。これはスエーデンジャズの力量を示すハードバップ作品と思う。演奏は全10曲。ゴルソンの"I REMEMBER CLIFFORD"以外はブラウンが過去に取り上げたものが中心。"gertrude's bounce"はベイジンストリートのブラウン、ローチ"gerkin' for perkin"はスタディ・イン・ブラウン"delilah"はブラウン&ローチ、"jordu"ブラウン・ローチ・インコンサートなどゆかりの曲だ。"I REMEMBER CLIFFORD"のスローバラードはいつ聴いても心に残るいい曲でパーソンのトランペットが印象的。

kjell-ake persson(tp)karl-martin almqvist(ts)jan lundgren(p)jimmy ludwigsson(b)per-arne tollbom(ds)1994


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2007年5月13日 (日)

フラナガンに捧げたジョニー・オニールのトリオ盤

Img_1049 1980年代前半にアート・ブレーキー&ジャズメッセンジャーズに短期間在籍していたピアノのジョニー・オニール。この時代フロントラインにトランペットにテレンス・ブランチャードとアルトにドナルド・ハリソン、テナーにビル・ピアースの気鋭な若手がいてTIMELESS盤に印象に残る作品がある。そのオニールの2002年に[Jazzebel」から出た「JOHNNY O’NEAL/IN GOOD HAND」。ピアノトリオで名手トミー・フラナガンに捧げたもの。メンバーも90年代にフラナガンとレギュラー活動していたベースにピーター・ワシントン、ドラムがルイス・ナッシュというフラナガントリオで数々の名作を生み出してきた黄金コンビ。オニールはゴスペルの影響を父親から受けソウルフルなプレイが持ち味。影響を受けたピアニストは初期はA・テイタム、O・ピーターソン、続いてフラナガン。B・ハリスを挙げている。ジャズの伝統を生かしたオーソドックスな演奏見事に尽きる。初期の傑作に1983年リリースの恩師レイ・ブラウンらと録音したCONCORD盤「COMING OUT」が抜群に良い。その他1988年Just A Memory盤「Soulful Swinging」と1996年Justin Time盤の「On The Montreal Scene」が良い。IN GOOD HANDはオニールの特徴であるピーターソンのごときソウルフル溢れるプレイと豪快なノリが存分に発揮されていてオニールの卓越したテクニックが楽しめる。
Jonny O'Neel(p)Peter Washington(b)Lewis Nash(ds)2001.10.9,10録音 Jazzebel JOT001


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2007年5月12日 (土)

出雲に帰郷の熱田修二が会心作

Img_1032 島根の出雲に拠点を置くトランペッターの熱田修二はしばしば上京して楽しいセッションを聴かせてくれる。これは1995年自主制作の「IJCプランニング」から自身2作目のリーダー作が出た。「GHOST OF A CHANCE/Shuji Atsuta Quintet」。熱田の地元に他のメンバーが出張してレコーディングしたもの。日本のトップクラスのジャズメンが一堂に会してのセッションで卓越したハードバップが収められている。熱田はこの他にも意欲的に何枚もの自主制作盤をリリースしいずれも趣味の良い作品ばかりだ。熱田はブルーコーツ、ニューハード、シャープス&フラッツなどのビッグバンドに長く在籍した実力ジャズマン。クリフォード・ブラウン系が特色。メンバーは他にピアノ小川俊彦、テナー高橋達也、ベース野中英士、ドラムに故小津昌彦ときたら食指が動く豪華メンバー。なお小津は他界する2年前の貴重な録音になる。ベテランジャズメンによるオーソドックスなハードバップは実に見事という他ない。最近は聴く機会が少ない小川俊彦のピアノも聴けるのもうれしい。演奏は全11曲。ジャズメン8曲にスタンダード3曲。J・ニューマン"The Midget"熱田の切れの良いソロが光るスインギーな演奏。"My Romance"テンポを落として美しいメロディのあと熱田のリラックスしたソロ、エッセンスが詰まった演奏。タイトルの"Ghost of a Chance"熱田ワンホーンで情感は伝わる演奏。S・クラーク"Blue Minor""Cool Struttin'"ファンキームード横溢のグルービーな演奏。他にB・ゴルソンの"Along came Betty""I Remember Clifford"など名曲が目白押しで豪華メンバーによる名曲集は魅力満載。

熱田修二(tp)高橋達也(ts)小川俊彦(p)野中英士(b)小津昌彦(ds)1995.1.25,26 出雲
IJCプランニング IJC261202

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2007年5月11日 (金)

マイク・ウォフォード、旧知のメンバーのトリオ盤

Img_1044 ジャズ界には年代と共に演奏スタイルを変えて行く人と一貫して自己のスタイルを堅持する人がいる。音楽の良し悪しとは別。今回紹介するピアニストのマイク・ウォフォードはスタイルに変化が見える人。よりモダンでセンシティブなスタイルになった。2004年米CAPRIから出た「mike wofford trio/LIVE AT ATHENAEUM JAZZ」は現時点の最新作。M・ウォフォードが一躍注目されたのは1967年トリオ盤「SUMMER NIGHT」。主流派の明快で良くスイングしたスタイルが好評を得た。その後80年代に西海岸のDISCOVERYの諸作では趣味の良いアルバム制作して不動の地位を築きシェリー・マンに抜擢されて気を吐いた。90年代は新録の「SYNERGY」ではかなり先鋭的なピアノに変貌してきたように見える。この最新作もその延長線上にあるものの保守的な面も出ていてバランスがとれたウォフォードの新境地を示す作品と思う。トリオの他のメンバーとは共演経験もありコンビは万全である。演奏は全7曲でスタンダード3曲にジャズメン3曲。V・ルイスのオリジナルが1曲。"Take The Coltrane"アップテンポのアグレッシブなプレイ。C・カンドリの"Macedonia"ベースを大きくフィーチュアーしウォフォードの見事なソロが続くグルービーな演奏。ルイスの"Dex-Mex"D・ゴードンに捧げた曲でアップテンポでルイスのドラムが光る。バラードメドレーの"Lucky To Be Me/I'm Just a Lucky So and So"ウォフォードの美しいソロピアノが聴ける。

Mike Wofford(p)Peter Washington(b)Victor Lewis(ds)2003.11.8録音 CAPRI 74067-2

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2007年5月10日 (木)

WE・FOURによる初録音

Img_1035 日本のマイナーレーベル「What's New Records」はメジャーでは取り上げない有能なジャズメンのCDを制作している貴重なレーベル。今回は1999年の「WE・FOUR/Naima」。"WE FOUR"はグループ名。グループのネーミングでは過去に"WE THREE"という名前が内外で存在していた。リーダーがいないピアノトリオだ。メンバーが対等の立場で演奏し相互に刺激し合いながら演奏力を高めていくという考えだ。"WE・FOUR"はあまり聞かないネーミング。メンバーはテナーを加えたワンホーンカルテット。テナーにベテランの清水末寿、ピアノ、ジョン・ヒックス、ベース、サリー佐藤、ドラムが中村達也の豪華な布陣。注目すべきは昨年春に亡くなったピアノのジョン・ヒックス。What's Newでは珍しい外人の参加である。ヒックスの来日回数は数知れない程多く、ドラムの中村とは盟友でツアー経験も豊富。ヒックスの参加でグループの活力が変わってくる。テナーの清水は地味なプレヤーで中央での活躍に恵まれていないが音色と良く唄うフレーズは素晴らしくもっと聴かせて欲しいプレヤーである。他のプレヤーも経験豊かで抜群のサポートを行っている。演奏は全9曲。ジャズメン5曲にスタンダード4曲。ジャズメンはマイルス、コルトレーン、L・モーガンらの曲。""Milestones"アップテンポに乗って全員一体になった演奏、清水のコルトレーン風のフレーズが随所に出る。"Hush A Bye"は清水入魂のプレイ、唄うフレーズがいいアルバムの白眉の演奏。"Invitation"豪快にテナーでテーマを奏でたあとヒックスのモーダルなプレイを展開する。"What's New"清水の美しいバラード、途中からテンポを上げ中村のブラシによるサポートが効いている。コルトレーンの"Naima"清水の緊張感溢れるテナーが圧巻でひときは印象に残る演奏。
1998.12.7録音 What' New Records WN 1005

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2007年5月 9日 (水)

井島正雄とリチャード・ワイアンズの共演

Img_1046 九州を拠点に活動しているベースの井島正雄は九州ジャズの重鎮。ドラムのヤス・岡山と黄金のコンビを組んで活躍しレイ・ブラウンばりの重厚なベースを弾く名手。その井島がNYに飛んでピアノの名匠リチャード・ワイアンズと共演したCDがBrownyからリリースされた。「A Eternity/MASAO IJIMA」。Brownyは過去にも吉岡秀晃のピアノトリオのライブ盤を手掛けておりこれが2枚目になる。共演しているR・ワイアンズは趣味が良く名脇役で知られている。1978年デンマークのJAZZCRAFTのトリオ盤をリリースしてワイアンズの評価は一変した。その後、CRISS CROSS、SAVAN、STEEPLE CHASE、DIW、VENUSなど内外のレーベルに10枚近いCDをリリースし一級ジャズマンに浮上した。メンバーはこの二人の他にベテランドラマーのグラディ・テイトのトリオ。音楽的趣向が一致しているメンバーであり自然体での共演である。ワイアンズのピアノは順応性があり状況に応じたバッキングは信頼度が抜群である。これはジャズの本質を見事に捉えた極上の演奏である。

MASAO IJIMA(b)RICHARD WYANDS(P)GRADY TATE(ds)2002.10.14録音

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2007年5月 8日 (火)

鈴木宏昌晩年のトリオ盤

Img_1034 「コルゲン」の愛称で親しまれていたピアニスト、作編曲家の故鈴木宏昌。古くは菊池雅章とともに日野皓正のグループの中核を担っていた存在だった。1969年日野の初期の傑作「ハイノロジー」で鈴木のプレイが聴ける。鈴木もジャズファンに惜しまれつつ2001年5月逝去」された。その鈴木の最晩年のリーダー作がマイナーレーベルの「Star]から1997年にリリースされた。鈴木の愛称をタイトルにした「Colgen Color/SUZUKI HIROMASA TRIO」。ジャズシーンの最前線で活躍しながら何故か代表作が思い浮かばなかったがこれは鈴木の本質を最高に表現したCD。このトリオ盤鈴木が満を持して発表した作品だけに内容は充実。ベース、ドラムのメンバーも本邦を代表する実力者がサポートする。鈴木の円熟味が増した新主流派の濃密な演奏が展開されており、まさしく鈴木宏昌の代表作に挙げられる。演奏は全8曲。ジャズメンオリジナルが5曲にスタンダード3曲。"Summer Night"テーマはスローテンポ、アドリブパートで快調に飛ばし、後半に坂井のベースがフィーチュアーされる。F・ハバードの"Little Sunflower"印象深いメロディで鈴木が縦横無尽のソロをとる。J・Jジョンソン"Lament"美しいメロディの曲ミディアムテンポで鈴木が快適にスイングする。スタンダードの"Alone Togeter"アップテンポに乗って面目躍如の演奏を展開し鈴木の実力を示すもの。

鈴木宏昌(p)坂井紅介(b)村上寛(ds)1996.10録音 STAR97001


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2007年5月 7日 (月)

隠れたテナーの森守が本領発揮

Img_1031 「東京サウンドシティ企画」(T.S.C.C)というレーベルがあり日本の隠れた力のあるジャズメンにスポットを当て数多くのCDをリリースして本邦のジャズの発展に貢献してきた。この所新譜情報が伝わって来ないのは寂しい。TSCCはジャズの資質と共に音質にもこだわりがあった優れたレーベルであった。このレーベルから1997年に「STANDARDS/MAMORU MORI」が出た。ベテランの森守、テナーが主体だがフルート、ソプラノを吹くマルチ奏者。日本のビッグバンドの雄、ニューハード・オーケストラに6年在籍してソロイストとして活躍していたというが認知度は今ひとつが正直の所。退団後に森の実力を対外的にアピールする本格的なCDが今回のもの。編成は森の他は3リズムのワンホーンジャズである。ピアノは青木弘武、ベース、山口彰、ドラム、山下暢彦の強力なリズムセクション。森は自然体で縦横無尽にのびのびとしかも太くて良く唄うソロはジャズの王道を行くもので正に本領発揮の作品に仕上がった。演奏は全14曲。オリジナルはなく良く知られたスタンダードが占め馴染めるものばかり。"Falling In Love With Love"ミディアムテンポで森の暖か味のあるテナーが親しみ易い。"All The Things You Are"アップテンポにのって森の流麗なソロが展開され、青木のピアノが続く。"Smoke Gets In Your Eyes"森のバラード。ムディーにじっくりと歌い上げる。"Golden Earrings"フルートに持ち替え美しいメロディをストレートに吹いているのが良い。
199610.11録音

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2007年5月 6日 (日)

リッチー・ヴィタルの力演

Img_1027 スイスにあるTCBは良質のジャズをコンスタントにリリースする隠れた名レーベル。今年アルトの大森明のグループで来日したNY派トランペッターのリッチー・ヴィタル2作目のリーダー作が1996年「The RICHIE VITALE QUINTET featuring Ralph Lalama」としてリリースされた。ヴィタルのTCB初デビューは1988年「DREAMSVILLE」でフロントにアルトのゲーリー・バーツを配していて生きの良いハードバップを聴かせていた。2作目はテナーにベテランで根強い人気のラルフ・ララマ、ピアノのタード・ハマーとドラムのタロー・オカモトは前回と同じ。ビタルは渋めの地味のプレヤーという印象を受けるがジャズ本流を行く実力プレヤー。T・ハマーは「SHARPNINE」に数作のトリオのリーダ作がある。T・オカモトは大阪出身で在米30年。1977年にProgressiveからサディク・ハキム・トリオの「RESURGENCE」を録音している。演奏は全身全霊をかけたハードバップでジャズの王道を行くもの。全7曲ヴィタルが3曲提供しスタンダードが4曲。ヴィタルの"Barry's Blues"バリー・ハリスに捧げたファンキーな曲。"mariko"日本の友人に因んだ曲でヴィタルが快調に飛ばす。バラードメドレー"I Will Wait For You""I'm A Fool To Want You"はヴィタルのバラードプレイ。美しいメロディをじっくり奏でヴィタルの実力を示す演奏。"Just One Of Those Things"はフロントの熱演が光る、ララマのモブレーばりのブローがいい。"Time On My Hands"ミディアムテンポのグルービーな演奏。これはハードバップの魅力を存分に発揮した演奏といえる。

RICHIE VITALE(tp)RALPH LALAMA(ts)TARDO HAMMER(p) PAUL GILL(b)TARO OKAMOTO(ds)1996.4.12,13 Smalls Jazz Club、NYC録音 TCB96402

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2007年5月 5日 (土)

ノルウェーGEMINIの隠れ名演

Img_1024 北欧ノルウェーに「GEMINI」という設立から20年以上経つレーベルがある。際立った傑作盤がないために目立たない。一頃日本にLP、CDがかなり出回っていたがこの所あまり見掛けない。個性的なジャケットと優れた音質は定評がある。ジャズのコンセプトは革新性はなく保守的なメインストーリームを趣向していて密度が高い作品が多い。今回は1997年のリリースでトランペットのワンホーン「DITLEF ECKHOFF/Impressions of Antibes」。D・エクホッフは録音時55歳のベテランでD・ガレスビーやC・ブラウンに影響をされたトランペッター。伝統的なメインストリーマーでクラーク・テリーのような音色。このグループはピアノのエリック・リードの客演以外はノルウェーのジャズメン。リードが加わったことでこのアルバムは格段に価値が上がった。GEMINIにはノルウェーのELVIS SANNES、EGIL KAPSTADのピアニストやテナーのTOTTI BERGHなどまた来欧組みではA・グレイ、F・ウェス、B・ベイリー、N・シモンズなどの吹込みがある。演奏は全12曲。スタジオ録音とライブが半々。スタンダードが5曲、ジャズメン5曲自身のオリジナル2曲。ジャズメンはC・パーカー、M・モンク、M・ウォルドロン、マイルスなど。リラクゼイションではライブの方が断然良い。"STARDUST"のバラードプレイは抜群にいい。"BLUE MONK"はリードのソロピアノ。""WITCHCRAFT"ミディアムテンポで思慮深いソロが良い。マイルスの"VIERD BLUES"はアグレッシブなトランペットソロで聴き応えがる演奏。

Ditlef Eckhoff(tp)Eric Reed(p)Harald Johnsen(b)Ole Jacob Kansen(ds)1997.4.30,5.1

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2007年5月 4日 (金)

アート・ファーマー晩年のライブ演奏

Img_1023 晩年はフランペットを多用しマイルドな音色で魅了していたアート・ファーマーは常にジャズシーンの中核的ま位置に君臨していた。決してイノベイターではないが節目節目でインパクトのあるサウンドで注目を集めていた。今回はファーマーの最晩年のCDで1997年米MONARCHからリリースされた「Art Farmer/LIVE AT STANFORD JAZZ WORKSHOP」。メンバーがすごいテナーにハロルド・ランド、ベースがルーファス・リード、ドラムがアルバート・ヒース、ピアノがサンフランシスコ拠点にしているビル・ベルでマッコイタイプのピアノを弾く。ファーマーはフランペットを吹いているがフランペットは単純にはトランペットの豊かな音量とフリューゲルホーンの温かみのある音を結合させ音色。後期で1991年のenja盤「SOUL EYES」や1994年Arabesqueの「THE COMPANY I KEEP」でフランペットを吹いている。テナーのH・ランドは力量あるジャズマンだがなぜかこれまでファーマーとの共演は聞かない。活動地域の違いが理由だったのだろうか。ランドも昔と比べ大分スタイルがモーダルに変貌している。演奏は全体的にオーソドックスなものでファーマーの知性のある冷静なプレイは健在だ。全7曲。モンク3曲にD・ダメロン、K・ドーハム、H・ランド各1曲にスタンダード1曲の構成。ダメロンの"IF YOU COULD SEE ME NOW"はファーマーの美しいバラードでベテランの味が出ていて素晴らしい。ドーハムの"BLUE BOSSA"   テーマのあとランド、ファーマー、ビルの快調なソロが展開される。ランドの"RAPTURE"ランドのモーダルなプレイが新鮮さを呼ぶ。"BORN TO BE BLUE"はランドのバラード。モンクの"STRAIGHT NO CHASER"フロント二人の熱気溢れるハードバップ、アルバム最後を飾るに相応しい演奏。 
1996.8.5 MONARCH  MR1013

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2007年5月 3日 (木)

テッド・カーソンの新しい作品

Img_1019 60年代に巨匠チャールス・ミンガスのグループに参加して注目され、盟友E・ドルフィーとの邂逅もあって自己の音楽性を確立していったトランペッターのテッド・カーソン。革新性と保守性が同居し非商業的な孤高なジャズマンというイメージがある。最近近況が伝わって来なかったが米LEVEL GREENから1999年に「TED CURSON/SUGAR’N SPICE」がリリースされ久々にカーソンの音を聴いた。T・カーソンの代表作といえば傑作の呼び声が高い「Tears For Dolphy」、渡仏後の「CUTTIN' CURSON」ともう一枚1962年にカナダCan-Amの「Canadian Concert」が気に入っているアルバム。カーソンはミンガスやドルフィー、C・テイラーらと共演してきた事実から先鋭的という感覚があるが聴き込むうちに本当のカーソンの良さを見出す事が出来る。SUGAR'N SPICEをプロデュースしたのはメンバーでギターのL・アルゲス。演奏スタイルはオーソドックスなハードバップ。随所にカーソンの鋭いアタックが展開されて聴き応えがある。全10曲。カーソンのオリジナル3曲は過去の再演。スタンダード4曲にジャズメンオリジナルが3曲とリラックス志向のコンセプトがうかがえる。オリジナル"Playhouse March"はカナディアン・コンサートでも取上げている。マーチのリズムが軽快。D・ジョーダンの"Jordu"C・ブラウン名演が浮かぶ曲、細工なしにストレートに演奏。オリジナル"Marjo"は奥さんに捧げたバラード、ミュートプレイが心にしみる。マイルスの"Dig""Milestones"はカーソンの面目躍如の入魂のプレイが圧巻、まだまだ元気溌剌。

Ted Curson(tp)Lenny Argese(g)Michael Cochrane(p)Calvin Hill(b) Bruce Cox(ds)1999.4.11
LEVEL GREEN 22008


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2007年5月 2日 (水)

Vartan Jazzのチャールス・マックファーソン

Img_1015 ハードバップをこよなく愛する男がアルトのチャールス・マックファーソン。2000年以降も元気にハードバップを聴かせているのは頼もしい限り。もう一方のハードバッパーのトランペットのヴァレリー・ポノマレフとフロントを組んだCDが「Vartan Jazz」から出ている。「Charles Mcpherson/LIVE at Vartan jazz」。Vartan Jazzは米コロラド州にあるレーベルだが最近は活動がどうなっているのか近況が伝わってこない。手持ちのvartan jazzは5枚。1995年から1996年に集中してレコーディングしている。ひょっとしたら短期間だけのリリースだったのかも知れない。さて、フロントの二人はチャーリー・パーカーやクリフォード・ブラウンを師に仰ぐ、数々のセッションを経験しているだけにこの手の演奏はお手のもの。伝統のバップサウンドが横溢して気持ちが良い。このクインテットのドラマーはマックファーソンの息子のチャックが叩いている。ピアノのシッド・シモンズは長くポノマレフと共演している仲でコンビは申し分ない。演奏は全7曲。マックファーソンが2曲。D・ガレスビー1曲とスタンダード4曲。"Night in Tunisia"からエンジン全開のバップサウンド。"I Should Care"はポノマレフのワンホーン、朗々と歌い上げる。マックファーソンの"A Tear And Smile"はバラードプレイには定評のあるマックファーソン、ベテランの味が出ていて秀逸。"Song Is You"はアップテンポに乗ってポノマレフとマックファーソンのグルービーな演奏を展開。"Embracable You"はマックファーソン得意のナンバー、年期の入った演奏はさすが。
Chales Mcpherson(as)Valery Ponomarev(tp)Sid Simmons(p)Kenny Walker(b)Chuck Mcpherson(ds)1996.3.15,16 vartan jazz vj011

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2007年5月 1日 (火)

MJQと同じ楽器編成のPJQ

Img_1014 ジャズ史に残る不世出の名コンボのMJQが消滅してから久しい。今回はMJQと同じ楽器編成のPJQを取上げます。PJQはPaul Brown Quartetの頭文字をとったものでMJQにあやかったもの。カナダBROWNSTONEからリリースされた1996年録音の「SPEAK LOW/PJQ」。リーダーはベースのポール・ブラウン。実はこの4人あまり良く知らない。このCD、リーダーとピアニストがプロデュースした自主制作のようだ。続作は見掛けないので多分これ1枚かも知れない。このグループ、MJQのように緻密なコンセプションをもっているわけではない。オーソドックスな主流派のジャズを趣向するスタイルでスタンダードやジャズメンの曲を自由に演奏するのがコンセプトのようでMJQのクローンではない。メンバーは他にヴァイブ、Dean Carbone ピアノ、Norm Gagne ドラムPaul Smith。N・ガグーンのピアノはモダンなタッチで編曲の才もあり音つくりの中心的存在。ヴァイブはブルージーさには欠けるが上手なプレヤーの印象。演奏曲は11曲。タイトル曲の"Speak Low"は出だしがマイルスのマイルストーンズから入ってくる意表をついた編曲。曲に変化をつけた趣向が耳につく。他にB・ゴルソンの"Whisper Not",T・モンクの"Monk's Dream""Round Midnight"J・ルイスの"Django"も取上げているのが興味深い。これはメインストリームジャズをリラックスしていて気軽に聴くCDには最適かも知れない。

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