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2007年4月14日 (土)

バップピアノの巨匠大野三平

Img_0961_1 本邦でバップピアノの最高峰を極めた大野三平。誰からも一目置かれていた孤高のピアニスト。しかしこれ程の力量があってもこれといったリーダー作が見あたらないのが不思議な位だ。晩年のリーダー作には1989年のT-FRIENDSから出た「MIKI」と没後に出て今回取上げるJAZZFREAKの「Sanpei Ohno Trio & Quartet/Deep Night」の2枚のCDがある程度。その前にはLP半面とロブスター企画から出たベースの河上修名義のトリオ盤でフィーチュアーされていたものなどわずか。本当に寡作家だ。2枚のリーダー作はいづれもNY録音で国内録音ではない。大野のピアノはテクニックに裏打ちされた力強いピアノと洗練されたジャズフィーリングは他の追随を許さない優れたものだった。秋田を拠点に活躍している早川泰子は大野に10数年師事した門下生でバップピアノを継承する期待のピアニストである。「Deep Night」は個人所有のテープを自主制作した貴重盤。ドラムには盟友ケニー・ワシントンが全面サポート。全12曲でジャズメン6曲にスタンダード2曲、大野のオリジナル1曲。他に3曲はサックスのテッド・クラムのオリジナル。トリオ編成が7曲にサックスが加わったのが5曲。2曲で大野がオミットする。G・シアリングの名曲"Lullaby of Birdland"で低音をきかせたバップピアノが冴える。B・パウエルの"Down With It"も低音の響きが効果的で気迫溢れるプレイが圧巻。D・エリントンの"I've Got It Bad"はスローバラードで情感豊かなバラードプレイが印象的。ホーン入りよりやはりトリオのみの方が大野の個性が十分に伝わって来て好ましい出来である。

Sanpei Ohno(p)Abraham Shorty(b)Kenny Washington(ds)Ted Klum(ts,as) 1991.2録音

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