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2007年4月

2007年4月30日 (月)

クロード・ウィリアムソン後期の作品

Img_1006 50年代中期にウェストコーストで活躍していたクロード・ウィリアムソンは”白人パウエル”と揶揄され、鬼才バド・パウエルのエピゴーネンと言われ続けて来た。1990年代に入ってウィリアムソンは日本のヴィーナス、米VSOP、スペインFresh Soundに立て続けに新録をリリースして健在振りをアピールして来た。今回は1998年にFresh Soundからリリースされた「The Claude Wlliamson Trio/live at THE JAZZ BAKERRY」ウィリアムソンの傑作の定番に挙げられるのが決まって50年代のキャピトル盤かベツレヘム盤のトリオ物。もう半世紀前の古い代物。ウィリアムソンは20年毎に復活してきた。第二期は70年代の”インタープレイ”時代、第三期は”90年代のVENUS"時代になる。今回のCDは第三期のもの。ウィリアムソンはエバンスのように3者のインタープレイで緊張感を維持するタイプではない。ワンアンドオンリーで突進する。明快なシングルトーンで唄い上げていく。ベースとドラムが快適にサポートして盛り上げるスタイルは不滅。演奏は全11曲。スタンダード6曲、B・パウエル4曲にO・ペティフォード1曲、スタンダードはJ・カーンが4曲でウィリアムソンの特質が選曲に出る。これはモダンジャズのエッセンスが盛込まれた極上の演奏で純正ハードバップが堪能出来る。
Claude Williamson(p)Dave Carpenter(b)Paul Kreibich(ds)1995.3.22録音

         

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2007年4月29日 (日)

新境地を開く大森明のリーダー作

Img_1003 本邦のアルト奏者として世界に通用し人気実力とも最右翼に挙げられるのが大森明。今回紹介するCDは実に自身12年振りのリーダー作になるという。10年に及ぶ米国修行の成果としての初リーダー作から4作目が2001年に「BOP CITY RECORD」から「PRIME MOMENTS/AKIRA OMORI meets SADANORI NAKAMURE」がリリースされた。昨年の夏には5作目がNYの盟友らと「RECURRENCE」も出ているが未聴。このところ意欲的に活動を展開しているのは頼もしい限りだ。プライム・モーメンツはそれまでのバップ色の濃いものから一転、ピアノレスによる新しいフォーマット。旧知の仲のギタリスト、中牟礼貞則との共演は永年の夢だったという。過去の大物達との顔合わせとは違い気心の知れた仲間のセッションは悪いはずがない。ピアノを排して音楽の自由度を高め随所に新鮮なサウンドが聴かれ成功している。ベース、ドラムも堅実なサポートに徹していて好感が持てる。演奏は全9曲。大森(中牟礼との共作1曲含)のオリジナルが4曲、スタンダードが3曲にジャズメンが2曲。全般に大森の特徴あるアルトが支配していて存分に楽しめる。V・ヤングの"BEAUTIFUL LOVE"はいつ聴いてもしびれる曲。マイルスの"LITTLE WILLIE LEAPS"は大森のアルトが大活躍の後リリカルなギターソロが続てフォーバースに入る。"LENNIE DAYS"はクールサウンドのイメージの演奏でベースの重厚な音が響く。ショーターの"FOOT PRINTS"大森がソプラノに持ち替えるリズム、サウンドともモーダルな演奏。大森の"CONFUSION"はアップテンポにのって流麗なソロは大森の実力を示すもの、中牟礼の感受性のきいたソロがご機嫌。スタンダードの"ALL OF YOU"フォービートのハードバップ、アルトが良く唄い心地よいスイング感でグルービーな演奏。

大森明(as,ss)中牟礼貞則(g)上村信(b)Forris Fulford(ds)2001.5.28,29録音

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2007年4月28日 (土)

寛いだエド・ルイスのトランペット

Img_1004 ジャズにはスピード感のある激情的なスタイルがある一方で心の中にじっくり浸透するスタイルのジャズも魅力のひとつ。そんなコンセプトのジャズを聴かせるトランペッターのエド・ルイスを取上げる。2000年にNippon blue noteからリリースされた「ED’Tiger’Lewis Memorial AlbumVol.Ⅰ Live at blue note」。メモリアルとクレジットされている通りルイスはこのCDがリリースされる前に他界されたので追悼盤になってしまった。これは2枚あるうちの1枚。ほとんど実績のないジャズマンが来日してCD制作とは考えられない。ライナーによるとルイスが若い頃マイルスやローチとプレイしバップを経験していたという。その後一線を退き運転手をしていた時に渡米して演奏活動していたバースの谷中秀治と出会い、意気投合して来日となる。まあザットこんな状況。そこで京都の「ブルーノートクラブ」 で収録したのが今回のCD。メンバーはルイス以外は関西に拠点を持つ有能なジャズメン。テナーに若手の井上弘道、ピアノにベテラン故市川修、ベースに谷中秀治、ドラムが豊田晃と重量級のクインテット。ルイスの人生の悲哀を投影した味わい深い演奏に共感を覚えてしまう。サイドメンも好演しルイスをひき立てている。井上のテナーが実にいい味を出していて秀逸。演奏は全8曲。スタンダードが6曲にジャズメン2曲。"Somewhere in the night"はスローテンポで各人の思慮深いソロが心にしみる。"I can't Get Started"美しいバラードルイ、井上の素晴らしいソロが聴ける。"Portraight of Jennie"ここでもルイス、井上のバラードプレイが最高の雰囲気。"Shiny Stockings"はユニゾンのテーマからルイスの明るくのびのびとしたソロがよくフォービートのスインギーな演奏。マイルスの"Theme"は一番アグレッシブな演奏で各人のりのりのソロが素晴らしく最後に豊田のドラムソロがフィーチャーされ最後を飾る好演。CDのモノクロジャケットが引き立ついいデザインである。

                   

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2007年4月27日 (金)

ジョー・ラバーベラのリーダー作

Img_0985 ジョー・ラバーベラはジャズ界に大きな影響を与えたビル・エバンス・トリオの晩年のドラマー。巨人エバンスに抜擢されただけに順応性が高く小技のきいたサポートは比類がない。そのラバーベラが90年代後半に西海岸のロスに在住しているジャズメンが集まって「Jazz Compass」レーベルを立ち上げた。このレーベル、シリアスなジャズをリリースする事で知られている。今回初期の2001年にリリースされたJ・ラバーベラのリーダー作「The Joe La Barbera Quintet/LIVE!」を取上げる。Jazz CompassはJ・ラバーベラの他にトランペットのクレイ・ジェンキンス、ベースのトム・ワーリントンらが共同で参画しプロデュースしている。ラバーベラはクインテットを率い、自らのプロデュースで最近2枚のリーダー作をリリースして健在ぶりを示している。トランペットのC・ジェンキンスもこのレーベルの重鎮。S・ケントンやC・ベイシーなどビッグバンド畑を多く経験し実力は折り紙つき。ブリリアントな力強い音色はハードバップの王道を行くもの。ピアノのB・カンリフは西海岸で活躍している中堅ジャズマンでエバンス的なセンシティブなピアノが持ち味。演奏は全7曲。ラバーベラの2曲にジャズメン5曲。ジャズメンはT・モンク、F・ハバード、S・ロリンズ、M・ウォルドロンなど。ハバードの"On The Q.T"はオープニングのドラムソロからユニゾンのテーマ後各人が気合のはいったソロを展開する。モンクの"Evidence"はテーマのあとジェンキンスの力感のあるトランペットが冴え、シェパードのモーダルなテナーが続きアルバムの佳作。マルの"Soul Eyes"はジェンキンスのトランンペットをフィーチャーしたバラードプレイ、カンリフのピアノも光る。ラバーバラのオリジナル"Kind Of Bill"はエバンスに捧げたもの。カンリフのエバンスの思いを込めてルバートで奏でる。シェパードがソプラノで情感を湛えたソロあとインテンポになり印象に残る曲。最後はA・ブレーキーに捧げた"Message From Art"ジャズメッセンジャーズを思わせるファンキーな曲。ドラムソロを交えてハードバップの醍醐味が味わえる演奏。

Joe La Barbera(ds)Cray Jenkins(tp)Bill Cunliffe(p)Bob Sheppard(ts,ss)Tom Warrington(b)1999.11.4 Jazz Compass JC1004

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2007年4月26日 (木)

ジャズ史に残るトランペッターのウッディ・ショー

Img_0983_1 ウディー・ショーはモダンジャズ史に残る名トランペッターの一人に挙げられる。W・ショーを初めて聴いたのはショーの自主制作の初リーダー作「In The Beginning」。1965年録音でフロントはJ・ヘンダーソンでH・シルバー5のメンバーだ。他にH・ハンコックやR・カーターなどが参加し、新しい感覚のジャズはショーの将来の飛躍を予感させるものだった。今、米「HIGH NOTE」から音源不明ながら1970年~80年代のW・ショーのライブシリーズとして4枚のCDがリリースされている。この4枚、フロント陣にトロンボーンのスティーブ・トーレが加わったものやテナーのカーター・ジェファーソンが抜けたものなどが収められている。今回は2000年にリリースされたVOL.1で1977年のもの。ショーの傑作と言われるCBS盤「Stepping Stone」が1978年だから前年の演奏でラリー・ウィリスとスタッフォード・ジェイムスが加わったいた。このクインテット、ペットの鋭いアタックと切れ味、テナー、ソプラノのコルトレーンライクなサウンドが最大の聴き所。強力なビートが一体化して緊迫感がひしひしと伝わって来る。モード主体の硬派で重量級のジャズといった所。演奏は4曲のみ。10分から20分近い長尺の演奏だが長さを感じさせない圧倒的迫力でせまる。"LOVE DANCE"はユニゾンの「テーマからウィリスのセンシティブなソロに続きショーがブリリアントな素晴らしいソロを展開する。 L・ウィリスの"LIGHT VALLEY"はペットとテナーが炸裂して圧巻。W・ショーの"STEPPING STONE"ジェファーソンがコルトレーンを思わせるソプラノを吹く。

Woody Shaw(tp)Carter Jefferson(ts,ss)Larry Willis(p)Stafford James(b)Victor Lewis(ds)1977 HIGH NOTE HCD 7051

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2007年4月25日 (水)

ヨーロッパのアルト奏者ジョージ・ロバート

Img_0982 スイス出身でアルト奏者のジョージ・ロバートはジャズの本流を行く世界的なジャズマン。80年代中期から欧州、米国を中心に活動しているがメジャーデビューは1988年の米「コンテンポラリーレコード」から出た自身の3作目「SUN DANCE」ではないか。トランペットのトム・ハーレルとの双頭コンボでハードバップの最前線を行く傑作。T・ハーレルとは1987から6年間行動を伴にし5枚のCDをリリースするなどG・ロバートの音楽人生を決定ずけるものとなった。今回は人気実力が定着しサイドメンとして参加した2002年伊「Philology」からリリースされた「Live  in Taormina」。これは伊のピアニストGiovanni MazzarinoをリーダーとしてG・ロバートを全面的にフィーチュアーしたもの。言い換えればG・ロバート・カルテットといっていい。ロバートはスイスTCBや独Monsなどに多数のCDがある。アルトの名匠フィル・ウッズの流れを汲み流麗なフレーズとのびやかな音色は魅力タップリ。リズムセクションはイタリアのジャズメン。ピアノのGiovanni Mazzarinoはモダン派でR・ガーランドを思わせるタッチに魅力がある。ロバートも客演の形で多少おとなしめに吹いているように見受けられるが十分に彼の特徴が出ていて密度は高い。演奏は全5曲。M・ウォルドロンの"Soul Eyes"以外はスタンダード。"Soul Eyes"のバラードはアルト、ピアノの情感を湛えた入魂の演奏。"Like Someone in Love"はテーマをストレートに流した後、ミディアムテンポでスインギーに展開する。古いスタンダードの"East Of The Sun"は淀みない流麗なソロはロバートの真骨頂で圧巻、ピアノも好演。

George Robert(as)Giovanni Mazzarino(p)Nello Toscano(b)Paolo Mappa(ds)2001.9.5録音Philology W 224.2

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2007年4月24日 (火)

バーニー・ケッセルに捧げる田辺充邦のデビュー盤

Img_0980 ジャズギター奏者の田辺充邦を初めて生で聴いたのは2005年の夏、ストリーミングのライブ放送をしている湘南ビーチFMの葉山マリーナでのライブであった。当日はピアノの袴塚淳のグループの一員として出演していた。ギターソロやバッキングでグループでも一際輝いたプレイをしていたのが田辺のギター。それに惚れ込んで会場のCD販売で購入したのが今回のスキップレコードから出た「Bernie's Tune/Mitsukuni Tanabe」。これは田辺のデビュー盤になる記念すべきCD。CDのメンバーのベース古西ただあき、ドラムの井川晃も当日参加メンバーで親近感が余計にわいたのだ。CDのサブタイトルに「TRIBUTE TO BARNEY KESSEL」とクレジットされている。50~60年代に西海岸で活躍したB・ケッセルに捧げられている。しかし田辺はB・ケッセルだけでなくオクターブ奏法で人気が高かったウェス・モンゴメリーにも造詣が深いプレヤー。明快なソロとスイングする音楽性はジャズの楽しさをストレートに伝える。編成もピアノを排してギタートリオを中心にトロンボーンを加えている所もユニークで新鮮さが出ている。演奏は全11曲。ギタートリオ5曲、トロンボーン入り3曲、ドラムレストリオ1曲、ベースとのデュオ1曲、ギターソロ1曲の多彩な組合せ。田辺の唯一のオリジナル"Overdrive"はボーンとのユニゾンのテーマからスイング一直線のグルービーな演奏。"Bewitched"はライブでも取上げた曲親しみ易いスインギーナ曲。タイトル曲"Bernie's Tune"はトロンボーンとギターのからみが見事。"Sippin' at bells"はモンゴメリータッチが出る演奏、井川のブラシュワークが素晴らしくアルバムの白眉といえる。"Teodora"はドラムレストリオによるバラード。片岡がロマンティックに唄い上げる。

田辺充邦(g)古西ただあき(b)遠山晃司(b)井川晃(ds)片岡雄三(tb)2004.2.24,25録音

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2007年4月23日 (月)

NYスートベイジルのセシル・ブルックスⅢ

Img_0978 ジャズの本場NYの「HIGH NOTE」と「SAVANT」はコンスタントに良質なジャズをリリースしている事で知られる。今回は「SAVAN」から中堅ドラマーのCecil Brooksのリーダー作で2000年にNYスイートベイジルのライブを収めた「Cecil BrooksⅢ/Live at Sweet Basil」。このセッション、2枚のCDが別々にリリースされているうちの1枚。C・ブルックスはビッグネームではないがジャズの伝統を保持したドラマー。過去に記憶に残る作品には出会っていないがこのCDは最右翼に挙げていい演奏と思う。2管3リズムのフォーマットでフロントは若手、中堅で固めリズムセクションはC・ブルックスを含めJ・ヒックストリオでCDも出ている仲間。ジャムセッション風に自由奔放でモーダルに新主流派のサウンドを聴かせる。最近は計算され過ぎていて一心不乱に演奏するスタイルが少ないように感じるがどうだろうか。演奏は5曲。ライブだけに10分以上の長尺演奏が占める。しかし決して冗長にならない緊迫感がある。C・ブルックスのオリジナルが3曲にスタンダード2曲。ブルックスの"Bounce"ハンキーな曲想、各ソロイストが生きのいいソロを展開。"Mood Swings"かミュリンズのブリリアントなソロが圧巻。B・ストレーイホーンの"Chelsea Bridge"はヒックスのルバートからインテンポに入りヒックスの卓越したピアノが光る。スタンダード"But Beautiful"はミュリンズとヒックスのデュオで味のある演奏は秀逸。

Cecil Brooks(ds)Riley Mullins(tp)Don Braden(ts)John Hicks(p)Dwayne Dolphin(ds)2000.8.11,12 Sweet Basil NYC SAVANT SCD 2034

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2007年4月22日 (日)

大器晩成の八木隆幸

Img_0977 ここに来て勢いに乗ってきたピアニストの八木隆幸。横浜にあるマイナーレーベル「Five Stars Records」からリリースするようになってから恵まれた才能が開花し一気に上昇気流に乗って来た感がある。今回はファイブスターのデビュー作で2005年にリリースされた「I Love Lucy/TAKAYUKI YAGI TRIO」が好評だ。八木はこれまでリーダー作は5枚。うち3枚のピアノトリオはファイブスターからのもの。このCDの注目はジャズ界の重鎮ベテランベーシストの水橋孝と新鋭ドラマー高橋徹の新旧の参加で魅力あるピアノトリオに仕上がった。他のリーダー作は八木の師匠のオルガン酒井潮とのデュオやドラムレストリオといったインパクトに欠けるものであった。「I Love Lucy」は本格のトリオで八木の個性が存分に発揮された作品。W・ビショップ、B・ハリス、N・シモンズなど正統派ジャズの名匠達に師事し、れっきとしたハードバーパーの流れを汲むジャズマン。ダイナミックで繊細にスタンダードを料理する術は見事という他ない。演奏は全12曲。ジャズメンが度々取上げて来た曲。タイトル曲"I Love Lucy"は急速調で八木のテクニックが冴える。"I'll Remember April"はイマジネーション豊かなソロワークでスインギーに展開される。"I'm A Fool To Want You"は美しいバラード、ベースがフィーチャーされる。R・フリーマンの"Double Play"はオリジナルの原曲を活かしたスインギーな演奏。"It's All Right With Me"はアップテンポの三者一体となった演奏が圧巻。

八木隆幸(p)水橋孝(b)高橋徹(ds) 2005.7.15録音 Five Stars Records FSY-502

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2007年4月21日 (土)

海外で絶賛される大原保人

Img_0974 今の世の中生活していると何かとストレスがたまってイライラする。そんな時の特効薬にピアノトリオはうってつけ。軽快にスイングすればたちどころにステレスは解消に向かう。今日は大人のジャズを絶妙なタッチで聴かせるピアニストの大原保人を取上げる。1997年クラウンからリリースされた2枚組CD「YASUTO OHARA Live in "eighty-one"」これは大原自身の「SUPER JAZZ TRIO」による大原のeighty-oneクラブのリラックスしたライブ盤。このバンドは前年に同じクラウンから初リーダー作「枯葉」をリリースして注目された。その成功を受けての第2弾になる。力感のある確かなテクニック、ブルースフィーリング、スイング感どれもピアノトリオの楽しさを備えたグループ。大原は地元千葉に拠点を置いて活動している傍ら伝統のスイスのモントルー・ジャズフェスティバルに出演するなど海外活動も旺盛でその実力は高く評価されている世界的なジャズマン。リーダー作もすでに5枚リリースして、今や最も円熟の域にあるピアニストと思う。演奏は全12曲。全てジャズメンとスタンダード。フォービート主体にバラード、ボッサなどベース、ドラムソロを随所に挿入してスーパー・ジャズ・トリオの面目躍如たる演奏。ジャズクラブのインティメイトな雰囲気で大人のジャズをすんなり聴かせるのは大原の真骨頂でピアノトリオの醍醐味が味わえて絶妙である。

大原保人(p)金澤英明(b)小山太郎(ds)1996.11.3録音 日本クラウンCRCI-20278-9

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2007年4月20日 (金)

ハードバップを推進する渡辺文男

Img_0973 50~60年代の熱き燃えるジャズを今日に伝えるドラマーの渡辺文男。旺盛なジャズスピリットは比類がない。正統派ドラマーを継承しハードバップ一筋、地道に信念を貫き通すジャズ魂に感服させられる。今回は2003年にAKETA’S DISKから出た「BornTo Music/Fumio Watanabe Band」。これは渡辺と数々の共演しているピアノの元岡一英が「アケタの店」に於けるライブを録りためていたテープから満を持してCDをプロデュースしたものだ。渡辺にとって実に20年振りのリーダー作になるという。そういえばテイチクから出た1982年の「Groovin' High」以来か。正に渡辺の音楽性をストレートに表現した逸品。メンバーは古くからの盟友で元岡とテナーの高橋知己は共に道産子で竹馬の友。10年程「北海道バンド」で活動していた。又俊英トランペッターの岡崎好朗の参加もスリルに満ちたサウンドを形成している。全12曲でジャズメン8曲にスタンダード4曲。インストとヴォーカルを収録。インストは2管、テナーのワンホーンにピアノトリオ。ヴォーカルは2曲にチコ本田と初めての録音する渡辺が1曲の多彩なプログラムが興味をひく。J・J・ジョンソンの"Lament"は岡崎のトランペットが光る。T・ジョーンズ"Ray EI"は渡辺のブラシュワークが抜群に冴える。モンクの"Sanfransisco Holiday"とT・ジョーンズの"Like Old Times"はピアノトリオで元岡の円熟したピアノがグルービー。スタンダードの"I fall In Love Too Easily"この美しいバラードを渡辺はビックリするほどの若々しいノドを聞かせる。ジャケットを見て欲しい。赤いジャンパーを身につけた姿、まだまだ活躍に期待がかかる。

渡辺文男(ds)岡崎好朗(tp)高橋知己(ts)元岡一英(p)小杉敏(b)チコ・本田(vo)2002年春

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2007年4月19日 (木)

少ないキーター・ベッツのリーダー作

Img_0972 ベース奏者のキーター・ベッツはC・ミンガス、R・ブラウン、P・チェンバース、S・ジョーンズなどに比べればネームバリューはマイナーかも知れない。しかし1970年代に名手T・フラナガン・トリオの一員に参加して名演を残した事実はジャズ史のページを飾る業績といえるのでないか。K・ベッツといってもこれといったアルバムがすぐ浮かばない。やはりT・フラナガン・トリオのものになる。1975年ヴォーカルのエラ・フィッツジェラルドの来日時にフラナガン・トリオと吹き込んだ「A DAY IN TOKYO」が日本のポリドールからリリースされたのと1977年にPABLOから出たフラナガントリオの「MONTREX’77」が印象に残る。今回は自身がプロデュースし、1998年にリリースした「BASS BUDDIES&BLUES」。2作目もメンバーを若干変えてリリースして多いに気を吐いている。ベッツの持ち味は強力なウォーキングベースでタイムキームする事だ。堅実無比なプレイが身上。この辺が地味なプレヤーといわれる所以かも知れない。ここでも自己主張することなくサポートして皆を鼓舞する役割を演じている。他のプレヤーはトランペットのピート・ミンジャー、Cベイシーに10年在籍した実力派、ピアノは最近売れているビル・チャーラップ、良く歌うソロで人気が高い。演奏は全11曲でメンバーのオリジナルが9曲うちベッツが5曲提供。スタンダード3曲。タイトル通りブルースを多く取上げている。ベッツの"CALM BEFORE THE STORM"はミンジャーのブリリアントなソロが凄い。"LOVE FOR SALE"チャーラップのメロディアスなソロはさすがでまたベッツのベースが迫力満点。ベッツの"SOME KINDA MEAN"は60年代の再現のようなファンキーな曲。"QUIET NIGHTS"はベッツを大きくフィーチャーする。これは派手こそないがモダンジャズの良さを感じさせる良い演奏と思う。

Keter Betts(b)Pete Minger(tp)Jerry Weldon(ts)Bill Charlap(p)Steve Abshire(g)Dennis Mackrel(ds)1998.2.13録音

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2007年4月18日 (水)

大井貴司&Super Vibrationの最新作

Img_0971 日本のジャズヴァイブ界で最高の人気と実力を誇る大井貴司。大井の最新作は2004年にF&Tから「大井貴司&Super Vibration/Play's Swing」がリリースされている。大井は自己の「Super Trio」や「Super Vibration」で全国を又に掛けて活躍している。モダンジャズの大御所、ミルト・ジャックソンのブルージーとソウルさを継承し卓越したテクニックを持つジャズマン。MJQのジョン・ルイスやレイ・ブラウン、ジーン・ハリス、ジュニア・マンスなどジャズ界の大物と共演しリーダー作を8枚リリースして確固たる実績を残している。共演しているクラリネットの谷口英治も久し振りの大物として期待のジャズマン。すでに5枚の自己名義のリーダー作を出している。自己のコンボでラジオなどのメディアに出演して実力はお墨付き。クラで色々な音楽に取組み領域の広さが持ち味。Super Vibrationでも違和感なく絶妙なモダンスイングを展開している。全曲おなじみのスイングナンバーや日本の名曲など幅広い選曲が目に付く。クラの名曲"小さな花"はピーナッツ・ハッコーの人気曲。「可愛い花」でザ・ピーナッツがデビューした曲でクラリネットが似合う曲。大井のオリジナル"Suset Moon"はボッサリズムの美しいメリディが印象に残る。"さくら貝の歌"は珍しい。大井の巾の広さが伺える。戦後間もない1949年のNHKラジオ歌謡の曲。「あざみの歌」を作った故八洲秀章の曲で今では忘れかけていた日本の名曲。ヴァイブのストレートなテーマが失恋の傷心さを表している。これはSuper Vibrationの聴き応えのある充実した演奏と言える。

大井貴司(Vib)谷口英治(cl)出口誠(p)谷口雅彦(b)広瀬潤次(ds)2003.10.26録音

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2007年4月17日 (火)

West Coast Jazz Summitの肩のこらない演奏

Img_0970 独Monsから1996年にリリースされた「WEST COAST JAZZ SUMMIT」のタイトルがユニーク。ロサンゼルスを拠点に活動している超級のジャズメンが一同に会したテンポラーリーなバンドでリーダーは特にいない。正に実力者4人のサミットである。テナー:ラルフ・ムーア、ピアノ:エリック・リード、ベース:ボブ・ハースト、ドラムス:ジェフ・ハミルトンというワンホーン編成。このメンバーとなれば食指が動かないハズがない。R・ムーアは80~90年代にかけて超売っ子でCriss Cross、Reservoir、LANDMARKなどにリーダー作を連発してスターの座についた。2000年に入ってから近況が伝わって来ないのはどうしたことか。もう一度あの元気を取戻して欲しい。E・リードはこの所の活躍振りには目を見張るものがある。この当時から正統派の安定したピアノはいずれ飛躍が予想された逸材だった。J・ハミルトンは縦横無尽の活躍で名作を送り出しているしB・ハーストもOTBのデビュー時は大変注目された。演奏は全10曲で全てなじみのスタンダード。"Old Folks"はムーアのバラードプレイが胸にせまる。"Golden Earrings"はトリオ演奏。1957年のレイ・ブライアントの人気曲。テーマをストレートにブライアントばりに弾く。奇をてらわずに正面から捉えたのが成功でブライアントに匹敵する風格がある。"Poor Butterfly"テーマをベースのアルコとピアノで奏でる所が美しい。"Caravan"ムーアの面目躍如の好演、リードもアイディア豊かなソロで応じる。ムーアはリラックスしていて自然体の演奏に好感が持てる。このジャケットデザインは良い。ワインボトル1本ずつに名前が入っていて4人が並んでいる。芳醇なワインの香りがする極上のサウンドが聞こえてきそうで秀逸。

Ralph Moore(ts)Eric Reed(p)Robert Hurst(b)Jeff Hamilton(ds)1995.10.29

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2007年4月16日 (月)

気楽に聴けるワンホーンジャズ

Img_0967 トリスターノ派、エバンス派とか自然に口に出る。過去に影響を受けスタイルを継承したピアニストに言う言葉。今回紹介するニュージーランド出身のピアニスト、アラン・ブロードベントもそう言われて来た一人。ニュージーランドのODEからリリースされた「FINE AND DANDY」。トランペットのワンホーンジャズ。誰がリーダーとも書かれていないがメンバーのクレジットがA・ブロードベントが先頭に書かれているので実質的なリーダーではないか。トランペットのGeorge Chisholmは英国生れ、M・ファーガスンやサッド・ジョーンズのビッグ・バンドやオーケストラで腕を磨いて来たベテラン。リズムセクションはA・ブロードベントのトリオ。このトリオ1984年のブロードベントの最高作といわれるニュージランドのKiWi Pacific盤「Song of Home」と同一メンバー。ブロードベントとは長く行動を伴にして気心の知れた仲。ブロードベントのピアノはヴォーカルのアイリーン・クラールの歌伴をやっていたのでツボを心得たバッキングが冴える。単純にエバンス派一辺倒ではなくセンスの良い洗練されたタッチとグルービーなフィーリングは名手T・フラナガンを感じさせる。全10曲。殆んどが良く知られたスタンダード。"Autumn Leaves"はストレートなテーマからアップテンポでミュートが鳴る、ギブソンのブラッシュワークが快適にスイングする。"Bye Bye Blackbird"もミュートによるミディアムテンポのグルービーな演奏。ポーターの"I Love You"は意表を突く出だし。トリオによるテーマからアドリブに入る、終盤にペットが入って来る展開になる。ChisholmのトランペトやフリューゲルホーンはA・ファーマーを思い起こさせるソフトなサウンドで聴き易い。難しいことは何ひとつなくスタンダードを気軽に楽しむ趣向のジャズでタイトル通りの「Fine and Dandy」そのもの。

Alan Broadbent(p)George Chisholm(tp)Andy Brown(b)Frank Gibson(ds) MANU1367

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2007年4月15日 (日)

白人実力派トランペッターのボビー・シュー

Img_0966 秋吉敏子=タバキン・ビッグ・バンドに在籍して数度の来日で人気のあるトランペッターのボビー・シュー。B・シューが一躍有名になったのは1978年に秋吉敏子がプロデュースし、日本のDiscomateから出たB・シューのワンホーンによる初リーダー作「Debut」で当時大きな反響を呼んだ。それまでの秋吉のビッグバンドでS・ハッフステッダーとトランペットセクションの花形からソロイストとして踏み出した。今回は90年代中期に創設された米「Double-Time」レーベルからリリースされた「Bobby Shew/Tribute To the Masters」。ジャズの大御所達に捧げた作品集。実はこのCD、ダブルタイムレーベルの記念すべき第一作になる。現在では100枚近いカタログがあり、マイク・レドン、ハル・ギャルパー、ティム・アマコスト、ブルース・バースなどベテラン、中堅の渋いアルバムが多くある。このレーベル、最近近況が伝わって来ないのは寂しい。B・シューはアート・ファーマーやコンテ・カンドリに影響を受けた人。中音域を活かした豊かな唄心とセンスの良さが信条。フリューゲルホーンではA・ファーマーを連想させる叙情的なソロが魅力。2管の相手はこのレーベルのオーナーのJamey Aebersold、ピアノは過去にレコーディンしているSteve SchmidtでW・ケリー並みのグルービーなソロは逸品で隠れた逸材。演奏は全9曲、全て偉大なジャズメンの曲。H・シルバー、T・モンク、D・ガレスビー、B・ゴルソン、C・ブラウン、D・ブルーベック、C・パーカーらだ。C・ブラウンの"Tiny Capers"は1954年「JAZZ IMMORTAL」の懐かしいトラック。D・エリントン"In A Sentimental Mood"はフリューゲルホーンのワンホーンでアイデア豊かなソロが印象に残る。B・ゴルソンの"Whisper Nopt"はミディムバウンスの卓越したソロとテナーもH・モブレイを思わせる演奏。これは自然体の中に完成されたジャズの魅力がある。

Bobby Shew(tp,fgh)Jamey Aebersold(ts,as)Steve Schmidt(p)Tyrone Wheeler(b)Ed Soph(ds)1995.3.19,20録音
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2007年4月14日 (土)

バップピアノの巨匠大野三平

Img_0961_1 本邦でバップピアノの最高峰を極めた大野三平。誰からも一目置かれていた孤高のピアニスト。しかしこれ程の力量があってもこれといったリーダー作が見あたらないのが不思議な位だ。晩年のリーダー作には1989年のT-FRIENDSから出た「MIKI」と没後に出て今回取上げるJAZZFREAKの「Sanpei Ohno Trio & Quartet/Deep Night」の2枚のCDがある程度。その前にはLP半面とロブスター企画から出たベースの河上修名義のトリオ盤でフィーチュアーされていたものなどわずか。本当に寡作家だ。2枚のリーダー作はいづれもNY録音で国内録音ではない。大野のピアノはテクニックに裏打ちされた力強いピアノと洗練されたジャズフィーリングは他の追随を許さない優れたものだった。秋田を拠点に活躍している早川泰子は大野に10数年師事した門下生でバップピアノを継承する期待のピアニストである。「Deep Night」は個人所有のテープを自主制作した貴重盤。ドラムには盟友ケニー・ワシントンが全面サポート。全12曲でジャズメン6曲にスタンダード2曲、大野のオリジナル1曲。他に3曲はサックスのテッド・クラムのオリジナル。トリオ編成が7曲にサックスが加わったのが5曲。2曲で大野がオミットする。G・シアリングの名曲"Lullaby of Birdland"で低音をきかせたバップピアノが冴える。B・パウエルの"Down With It"も低音の響きが効果的で気迫溢れるプレイが圧巻。D・エリントンの"I've Got It Bad"はスローバラードで情感豊かなバラードプレイが印象的。ホーン入りよりやはりトリオのみの方が大野の個性が十分に伝わって来て好ましい出来である。

Sanpei Ohno(p)Abraham Shorty(b)Kenny Washington(ds)Ted Klum(ts,as) 1991.2録音

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2007年4月13日 (金)

ウェストコーストジャズの再現

Img_0959 ウェストコーストジャズの全盛期、レスター派のテナー奏者として鳴らしたビル・パーキンス。当時を記録したパシフィックジャズにはMJQのピアニスト、ジョン・ルイス名義の「グランド・エンカウンター」や自身の「オン・ステージ」が人気作として知られているがもう半世紀前の古いものだ。そのパーキンスが90年代後期に2管のバップ編成のCDが米アリゾナ州フェニックスにある「WOOFY」レーベルからリリースされている。「Live at CAPOZZOLI’S/Bill Perkins-Steve Huffsteter Quintet」の双頭バンド。WOOFYは1993年活動を開始し、ウェストコーストのジャズメンのライブ・レコーディングを手掛けるレーベル。ラインアップを見るとC・フォンタナ、C・カンドリ、B・クパー、B・シャンク、B・ホールマンなどかつて名を成したジャズメンのカタログがズラリと並ぶ。B・パーキンスのテナーも過去のレスター派からスタイルの変貌がうかがえる。スムースで流れるような音色からワイルドなフィーリングに変わったように感じる。S・ハッフステッターはS・ケントン楽団の出身で秋吉ータバキン・ビッグ・バンドに登用され実力は折り紙つき。リリシズムを湛えたトランペットが持ち味。ピアノは数多い吹込みのあるF・ストラッゼリの歯切れのいい明快なソロが光る。全8曲、ジャズメン4曲、スタンダード2曲、オリジナル2曲。ハッフステッダーのオリジナル"Steamroller"はファンキーな佳曲。モンクの"Well You Needn't""Straight No Chaser"
味わい深い演奏。白人のジャムセッションの力強い演奏とベテランの旨みが相まってハードバップの醍醐味が味わえる作品。

Bill Perkins(ts,ss)Steve Huffsteter(tp,fgh)Frank Strazzeri(p)Tom Warrington(b)Kendall Kay(ds)1997.11.1,2録音

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2007年4月12日 (木)

テテ・モントリューのメモリアルCD

Img_0958 スペインが生んだ偉大なジャズピアニストのテテ・モントリュー。ヨーロッパを代表するピアニストとして世界を又に掛けて活躍し多くのファンに愛され、親しまれていたが1997年惜しまれつつこの世を去った。スペインのFRESHSOUNDはテテの没後にメモリアルアルバムとして2枚組CDをリリースした。「TETE MONTLIU/MOMENTOS INOLVIDABLES DE UNA VIDA」。テテの半生を集大成したもので2枚のCDに24曲収めれれている。テテが頭角を表した1965年から晩年の1992年の27年間のオムニバスアルバム。音源はFreshSoundの他にDiscos Ensayo、Discophonのマイナーレーベルの貴重なもの。共演者の顔ぶれがすごい。B・ウェブスター、JR・モンテローズ、L・トンプソン、C・マリアーノ、J・リチャードソン、D・ゴイコヴィッチなどこれ以外にも他レーベルに多くのジャズメンと共演しアルバムを残した。ライナーのディスコグラフィーを見るとテテの偉大な足跡が一目瞭然にわかる。初期の1955年から晩年の1996年までの約40年間に90作品に参加している事だ。全24曲はソロ、デュオ、トリオ、カルテット、唄伴と多種多様な編成があって興味が尽きない。ソロ2曲、トリオ7曲、カルテット11曲デュオ2曲他。テテのスイングするグルービーなピアノはジャズの醍醐味を最大限に発散し引き込まれてしまう。。これはテテのジャズ人生の一部分かも知れないが本当に愛された魅力の一端が集約されたものとして愛聴に値する作品に違いない。

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2007年4月11日 (水)

90年代のハードバップの熱演

Img_0956 トランペットのクラウディオ・ロディティとアルトのパキート・デリベラはラテンミュージックが盛んなブラジル、キューバの出身。ジャズとブラジル、キューバ音楽に精通し造詣が深い。ジャズに於いてもハードバップに根強い愛着とこだわりを持ったミュージシャンである。そこで今回二人が純粋にハードバップに全身全霊をかけたCDを紹介します。米CANDIDから出た「CLAUDIO RODITI/Milestones  featuring PAQUITO D'RIVERA」この二人、D・ガレスビーやC・パーカーをアイドルとしてジャズを志した人。ハードバップはお手のものだ。ここでもハードバップ本来の熱気がムンムンするエキサイティングな演奏を展開している。ブリリアントなソロとパーカー風な流麗な音で盛り上げるが時々個性的なハイトーンが少々気になる。リズムセクションもケニー・バロン、レイ・ドラモンド、ベン・ライリーとバップをやらせたらダントツのメンバーがサポートする。演奏は全6曲で10分以上の長い演奏が続く。ジャズメンオリジナルが3曲、スタンダードが2曲にデリベラのオリジナル1曲の構成。マイルスの"Milestones"テーマはオリジナルのイメージでガンガン飛ばす。"But Not For Me"でデリベラのクラリネットは聴き応えがある。デリベラの"Brussels In The Rain"はメロディの美しいバラードで余韻が残る良い曲。コルトレーンの"Mr PC"は11分に及ぶ力感のあるブローが緊張感を呼ぶ。これは奇をてらわずに真っ向からハードバップに挑んだ白熱した演奏が圧巻。

Claudio Roditi(tp,flh)Pauito D'rivera(as,cl)Kenny Barron(p)Ray Drummond(b)Ben Riley(ds)1990.11.13,14 at Birdland NYC


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2007年4月10日 (火)

UPTOWN QUINTET NYライブ

Img_0955 カナダのヴァンクバーにある新興レーベル「CELLAR LIVE」は時々気になるCDをリリースする。最初の頃はカナダ制作が中心だったがこの所NY録音も増え期待が高まって来た。そんな中「THE UPTOWN QUINTET/LIVE IN NEW YORK」がリリースされた。このグループ、臨時編成のようでリーダーは定かでないがピアノのS・ウィルナーとアルトのI・ヘンドリックソンスミスがプロデュースしている。魅力はトランペットのライアン・カイザーとパーカー派のアルト、イアン・ヘンドリックソンスミスのフロント陣。カイザーは今やトップクラスの人気と実力を持ったプレヤー。ヘンドリックソンスミスもSHARP NINEレーベルから続けてリーダー作を出すなど認知度が高まっている注目株。2人の新鮮な顔合わせは興味津々。革新性こそないがハードバップを奇をてらわずに自然体で表現しているのが良い。演奏は全7曲。メンバーのオリジナルが5曲とジャズメン2曲。ヘンドリックソンスミスのオリジナル"O'Cleary's Shuffle"のブルージーな雰囲気がたまらない。S・クラークの"Blue Minor"のテーマは昔のまま。M・ウィルナーのオリジナル"Joyful Abandon"は50~60年代を思い起こさせるサウンド。リズムセクションも知名度は高くはないがサポートは一級品。この若手集団による真っ向勝負のグルービーなジャズはハードバップの見本のようなもの、聴いていて爽快感がある。それにしてもこのジャケットのデザインは良くない、もっとセンスの良いジャケットが出来ないのだろうか。

Ryan Kisor(tp)Ian Hendrickson-Smith(as)Spike Wilner(p)Barak Mori(b)Charles Ruggiero(ds)2004.4.26 at SMOKE NY録音 CELLAR LIVE CL012705

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2007年4月 9日 (月)

テナー奏者チャーリー・ラウズ最晩年のリーダー作

Img_0954 長くセロニアス・モンク・カルテットの不動のテナーマンとして君臨していたチャーリー・ラウズ。1993年米UPTOWNからリリースされたラウズの最晩年のリーダー作を紹介します。「Charlie Rouse/Soul Mates」Featuring Sahib Shihabと大きくクレジットされている。このCD、メンバーの3人の没後にリリースされたもの。チャーリー・ラウズ、サヒブ・シハブ、ウォルター・デイビスの3人。1988年録音でラウズの死の直前になる。ラウズはモンクの死後、80年代にはモンクのドラマー、ベン・ライリーらと「SPHERE」なるモンクゆかりのバンドでモンクを踏襲するかのように活動していた。共演のマルチリード奏者のサヒブ・シハブが珍しい。1963年の欧州録音「サヒブス・ジャズ・パーティ」で知られる。ここではバリトンに専念。古くはモンクと共演歴があるというからラウズと共通している。メンバーは他にクラウディオ・ロディティ、C・ブラウン系のトランペーター、リズムセクションはベテランのウォルター・デービス他若手のセクステットが基本編成。このメンバー、ジャズの屋台骨を支えてきたジャズメン。全11曲でジャズメンオリジナルが殆どを占める。T・マッキントッシュ、T・モンク、R・ブライアント、M・ウォルドロン、O・ペティフォード、T・ダメロンとそうそうたる顔ぶれ。ラウズのテナーはモンク時代と変わらないスタイルと音色で安定感抜群。3管で6曲、ラウズとロディティの2管が1曲、ラウズ、シハブの2管が1曲とラウズノワンホーンが1曲と曲により多彩な編成が楽しめる。"Bohemia After Dark"はバップ臭が濃い演奏で緊張感が増す。"Bittersweet"でラウズの美しいバラードは好演。ベテランジャズメンによるモダンジャズのエキスが横溢した入魂の演奏と思う。

Charlie Rouse(ts)Sahib Shihab(bs)Claudio Roditi(tp)Walter Davis(p)Santi Debriano(b)Victor Lewis(ds)1988.7.6,7 RVG録音 UPTOWN 27.34

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2007年4月 8日 (日)

ウェストコーストのスインガーPete Jolly

Img_0953 ウェストコーストジャズが隆盛の頃いわゆる”名手”と言われる白人のジャズピアニストが活躍しセッションを盛り上げた。しかし人気の点ではイーストの黒人達に一歩譲った。B・パウエル、T・モンクらによる歴史的スタイルの確立で影響を受けた若手の出現でジャズシーンを席巻して人気者になった。しかしウェストの白人達はテクニックと洒落た味わいと黒人には無い都会的なセンスが魅力的で存在感を示した。ラス・フリーマン、マーティ・ペイチ、ビクター・フェルドマン、ルー・レヴィー、ジミー・ロウルス、アンドレ・プレヴィン、クロード・ウィリアムソンなどが思い浮かぶ。そしてもう一人忘れてならないのが今回紹介するピート・ジョリー。60年代初頭のava盤「リトル・バード」での小鳥のさえずりを表現するきらびやかなピアノが印象に残り以降聴くようになった。P・ジョリーのアルバムはVSOPに復刻、未発表や新録を含めて数多く出ている。今回活動後期の1990年にHoltからリリースされた「Gems/PETE JOLLY TRIO」を取り上げます。メンバーは60年代からレギュラー活動しているベースChuk Berghofer、ドラムNick Martinisのトリオ。気心の知れたメンバーの結束は完璧。全12曲で殆どが良く知られたスタンダード。P・ジョリーのピアノはこ難しい事なく、肩ひじ張らずに明快で小粋にスイングして持ち味を出している。グルービーはモダンジャズの宝、この演奏はタイトルの”宝”を表しているともいえないだろうか。

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2007年4月 7日 (土)

世界に羽ばたく岡崎好朗

Img_0951_2 岡崎好朗は世界で通用する有能なトランペッターの一人。テクニック、音色はもとよりジャズの伝統を継承した力感溢れる演奏が魅力。今回、国内マイナーレーベルのeweから2003年に岡崎好朗の初リーダー作「Hank's Mood/Yoshiro Okazaki」をリリースして期待に応えた。岡崎は日本人離れした大きなスケールを持った逸材で初リーダー作は遅すぎる程だ。サイドメンとしてはすでに1995年当時から色々なジャズメンと共演してアルバムを多数残している。中でも和製アート・ブレーキーの異名を持つドラマーの小林陽一のコンボ「Good Fellas」名義で4枚のCDをリリースした実績を持つ。現在は活動拠点をNYに移して活躍している。最近ではベースの巨匠C・ミンガスゆかりのバンド「Mingus Dynasty」などで演奏いているというから益々期待が高まる。Hank's Moodはレギュラー活動しているOKAZAKI BROTHERSのメンバーで2管3リズム。ブリリアントな音とテナーのアンサンブルはハードバップの醍醐味を存分に聴かせる。全9曲でリーダーのオリジナル5曲にスタンダード4曲。タイトル曲の"Hank's Mood"はなじみやすいメロディで曲作りでも非凡な所を見せる。スタンダードの"Portrait Of Jenny"はトランペットのワンホーンで美しいバラードは本作品の白眉。"You Don't Know What Love Is"はテナーの弟、正典のスローバラードでアイディア豊かなソロを展開する。リズムセクションはレギュラーメンバーの強みでサポートは完璧。このCDは将来を担うジャズメンの渾身のプレイを収めた演奏ではないかと思う。

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2007年4月 6日 (金)

ソニー・クリスの再来ダイラン・クラマー

Img_0950 本邦でもエモーショナルなプレイで根強い人気があるパーカー派のソニー・クリス。来日を前に1977年11月悲劇の死を遂げた。そのクリスに最大の影響を受けたのが今回紹介するダイラン・クラマー。独Nagel Heyerからリリースされた「Dylan Cramer/all night long」。クリスとクラマーの接点はクラマーが友人から借りた1枚のクリスのレコードに始まる。これを聴いたクラマーはクリスの音楽にすっかり惚れ込み、直接クリスに面会するやレッスンを直訴したという。この時クリスには既に来日計画が進んでいた。1977年3月の事。クラマーはクリスの死の直前までレッスンを受けていたのでクリス色に丸々染まったジャズマンなのだ。クラマーを聴くとクリスのイメージが浮かびクリスが現代に蘇ったようにさえ感ずる。演奏はクラマーのアルトと3リズムのワンホーン。全10曲でスタンダードとジャズメンのオリジナルが占める。ダイラーのアルトはクリスに比べると線が細いように感じるがフィーリングや情感の豊かさまさしくクリス。これは地味ながら密度が高い演奏といえる。

Dylan Cramer(as)Ron Johnston(p)Steve Holy(b)John Nolan(ds)1998.10.7,8録音 Nagel Heyer CD073

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2007年4月 5日 (木)

C・ベイカーに捧げるフィル・アーソ

Img_0947 著名なジャズメンの没後にゆかりの人が回顧する作品を作る事は珍しい事ではない。故人と生前に共演経験の有無の違いは作品に賭ける重みも違って来る。50年代にスターダムにのし上がったトランペットのチェット・ベイカー。そのチェットのコンボで共演したテナー奏者のフィル・アーソがチェットを回顧するCDをJazzed Mediaからリリースした。「Phil Urso & Carl Saunders/Salute Chet Baker」。C・ベイカーとP・アーソの共演作はアルトのA・ペッパーが加わった「PLAYBOYS/Chet Baker&Art Pepper」チェットのクインテットに加わった「Chet Baker&Crew」のパシフィックジャズとフレッシュサウンドの「Chet Baker Quintet/At The Forum Theater」、60年代にもマイナーレーベルに共演作がある。P・アーソはビッグバンド畑からソロイストに転出した人でZ・シムスなんかに比べ地味な存在。しかしチェットとは馬があったのか幾度と無く共演を重ねている。演奏は全11曲。全てチェットが過去に演奏したものばかり取上げている。2管でのユニゾンによるテーマの展開はハードバップ全盛期を思い起こさせる。"For Minors Only"" Line For Lyons""My Funny Valentine"などチェットの十八番の選曲。P・アーソは昔に比べて太い音でレスター色が薄くなった感じを受ける。サウンダースのトランペットもチェットを彷彿させる雰囲気がありムード満点。リズムセクションは西海岸のジャズメン。この演奏はよき時代のハードバップが堪能出来る。

Phil Urso(ts)Carl Saunders(tp)Keith Waters(p)Colin Gieg(b)Paul Romaine(ds)2002.10.24,25録音 Jazzed Media JM1001

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2007年4月 4日 (水)

J・マクリーン後期の親子共演

Img_0946 アルトの大物ジャッキー・マクリーンが逝ってから丁度一年。振り返って見ると17歳でバップの巨匠のC・パーカー、B・パウエル、T・モンク達と共演したというから当時から怪物だった。マクリーンの甘みを湛えた独特な音色に見せられたファンも多くいる。正に脳裏に焼きつく魔性の音だった。人生の後期は後進指導や息子とのセッションなど思いのままに送っていたのだろう。今回はそんな時期のCDで1990年にマイナーレーベルのTORILOKAから出た「DYNASTY/The Jackie Mclean Quintet Featuring Rene Mclean」とクレジットされルネを前面に出した親子共演である。マクリーンは大雑把にアルバムを年代で見るとプレスティジ、ブルーノート、ステープル・チェイスの時代があり、それぞれ魅力あるアルバムで夢と期待を与えてきた。ジャズシーンの先端を走り変貌も遂げクリエイティブな姿勢を保ち続けた。DAYNASTYのマクリーンはいつものマクリーンで音は良く鳴り旋風の如きソロで持ち味を出している。一方のルネはコルトレーンライクな先鋭的なサウンドで明らかに個性の違いが出ている。全10曲。親子のオリジナル6曲とピアノのホテップ・イドリス・ガレタが2曲他。B・バカラックの"House Is Not Home"はJ・マクリーンのワンホーン、完璧なマクリーン節が聴けて出色の出来。ガレタ以下のリズムセクションも好演して全体に緊張感が漂い熱気に溢れた演奏である。

Jackie Mclean(as)Rene Mclean(ts,ss,fl)Hotep idris Galeta(p)Nat Reeves(b)Carl Allen(ds)1988.11.5録音

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2007年4月 3日 (火)

オランダのスインガーJACK VAN POLL

Img_0945 ヨーロッパには米国に匹敵する有能なジャズピアニストを多く排出している。今回紹介するオランダのジャック・ヴァン・ポール(JVP)もまさしくその一人。ざっと欧州のピアニストを見るとスペインT・モントリュー、仏G・アルバニタ、M・ヴァンダー、R・ユルトルジュ、M・ソラル、オランダP・ヤコブス、S・スリンガー、伊M・ファラオなどは趣味の良い魅力的な主流派ピアニスト達である。JVPは最近澤野工房から2006年の最新作がリリースされ健在振りが伝えられと共に国内での認知度も高まった。今回は80年中期の絶頂期に自身のレーベルSeptemberから出て一頃良く聴いていた「TREE-OH IN ONE」。これはピアノトリオで彼の本領が発揮された作品。ヨーロッパのピアニストというとクラシカルでスイングしないイメージがある。しかしJVPはアメリカライクなグルービーなノリが信条でハードバップの音楽性を重視して他のエバンス派ピアニストとは明らかに一線を画す。演奏曲は全10曲。スタンダード4曲にジャズメン4曲とメンバーのオリジナル2曲の構成。T・モンクの"Straight No Chaser"の快調なのりから始まる。スタンダード"Old Folks"のバラードは逸品。D・ガレスピーの"Night In Tunisia"R・ウェストンの"Hi-Fly"で豪快にスイングして楽しませる。全般にベースの重厚な音がズシリと腹に響く。JVPは欧州でも類まれなスインガーと思う。JVPは2002年にオランダChallengeレーベルから「Live in CAPE TOWN」もリリースしていてこれも聞き逃せない作品。

JACK VAN POLL(p)HEIN VAN DE GEYN(b)DRE PALLEMAERTS(ds)1986.4.27,28録音

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2007年4月 2日 (月)

C・ウッズとF・グリーンに捧げた貴重なCD

Img_09441 輸入盤のカタログを眺めているとオヤッ!と思うCDに出くわす事がある。1988年のリリースでベーシストのクリーブランド・イートンがリーダーを努めた「Cleve Eaton & Friends/A Classic」(1984年録音)このCD、著名なジャズメン2人の没後にリリースされたトリビュート盤だ。カウント・ベイシー楽団のギタリストのフレディ・グリーンとアルト奏者のクリス・ウッズの2人。貴重なのは2人の小編成バンドでの最後を収めた音源である事だ。このCDはリーダー自身の自主制作。ライナーはパーソネルとレコーディングの注釈。裏面はパーソネルと曲名のみのシンプルなもの。自主制作では資金も投入出来ないのだろう。演奏メンバーはトランペットを除いてベテランの実力者の名が並ぶ。クリス・ウッズ(as)ダール・カーレイ(tp)フレディ・グリーン(g)ロンネル・ブライト(p)チャリー・パーシップ(ds)クリーブランド・イートン(b)のセクステット。クリスは70年代欧州に渡って一世一代の名演を残し、F・グリーンのリズムギターはC・ベイシー楽団のスイングの源泉、R・ブライトは歌伴の名手、C・パーシップはジャズステイツメンのリーダーとしての印象が深く、C・イートンはジャズロックで鳴らしたR・ルイストリオのエルディー・ヤングの後任として活躍した。こう見るとこのメンバーはジャズの歴史と共に歩んで来たといえるのではないかと思う。演奏は全8曲。D・エリントンの"In A Melloe Tone"以外は全てメンバーのオリジナル。C・ウッズのアルトはクリアな音色で良く鳴り、カーレイはブラウニーのようにブリリアントな音で好演。ここでもF・グリーンのリズムギターが全体に活力を与えている。力量のあるジャズ集団、各トラック楽しくスイングしている。私家盤にしては音は実にクリアに録れていて満足出来る。

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2007年4月 1日 (日)

藤井寛AKLレーベル第2弾

Img_0943リーダー、ヴァイブの 藤井寛クインテットのAKLレーベルの人気作「Collaboration」がリリースされてから3年が経過した。今度は第2弾のCollaboration2として新たに「Kanji Fujii Quintet/Whisper Not」をリリースした。タイトルはいわづと知れた古典的なB・ゴルソンの不滅の名曲。今回の新作の特長は編成を変えてゲストに黒人テナー奏者ジェームス・マホーンが参加した事だ(全てのトラックには参加しない)。マホーンというテナーマンを初めて聴いたが楽歴は90年代から音楽活動をしているようだがジャズの分野ではリーダー作はもとよりサイドマンでもクレジットは見かけない。スタイルは黒人的なドロ臭さはなく中庸を行く順応型のタイプ。藤井のクインテットは前回と同一メンバーでさらに一体感が増して充実度が上がっているように感じる。全9曲でピアノの岩谷のオリジナル4曲が目を引き、ブルース感覚が豊かな佳曲を書く。他にジャズメンの5曲。B・パウエルの"Un Poco Loco"を取上げアップテンポでホットな演奏が圧巻。"Whisper Not"はミディアムスイングでグルービーに展開し、アルバムの掉尾を飾るにふさわしい演奏。AKL特有の高忠実度録音で臨場感は抜群である。

藤井寛(vib)James Mahone(ts)岩谷泰行(p)向里直樹(g)青木喬嗣(b)八木秀樹(ds)2005.2.23録音

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