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2007年3月21日 (水)

大阪のピアノの巨人田中武久

Img_0907 大阪を拠点に永い間活躍しているベテランピアニストの田中武久はジャズ界の重鎮。知名度こそ全国区化していないがピアノライフ50年、知る人ぞ知る存在なのである。その証左に1995年独Enjaレーベルから名ドラマー、エンビン・ジョーンズとのセッションに抜擢されリリースされた。正に田中の潜在能力の高さを世界に示した力作と思う。田中は寡作家だ。1979年にトリオを自主制作しており、エルビン・ジョンーズが驚愕したといういわくつきのアルバム。幻化したLPは最近30年ぶりにCDで限定発売された。今回は2002年の最新作「A Morning Moon」のトリオ盤。メンバーは同じ関西出身で固め、共に旧知の仲。田中のピアノはR・ガーランド、W・ケリー、T・フラナガンなどのジャズ本流のピアノを数多く聴き込んでいるモダン派。国内外のジャズメンとのセッションを通して培ったスキルが底流にある。豊かな感性、スイング感、明快な唄心などはジャズのエッセンスを感じさせる。全8曲オリジナル4曲にスタンダード4曲。オリジナルはタイトルが実に個性的だがメロディが美しく印象に残る曲が多い。タイトルの”残月””桜吹雪の調べ””金は天下の廻りもの””苦しくもまた楽し”(邦訳記)などはユニークだ。”残月”はバラードで心にしみわたる程美しさに満ちた名曲。A・カルロスジョビンの”ZINGARO”はボッサナンバー。軽快なリズムが心地よく響く。田中の神がかり的なプレイを一度聴くと病みつきになる程の魔性が潜んでいる。

田中武久(p)神田芳郎(b)東原力哉(ds)録音日不明

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