« 実力派テナー奏者のドン・メンザ | トップページ | トランペットの大御所クラーク・テリー »

2007年3月19日 (月)

音の魔術師菅野邦彦

Img_0899 数多いジャズピアニストの中で突出した魅力を持った人といえば菅野邦彦をおいていない。類まれな才能の持主。60年代後半から70年代には飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍していたが、この所新録もなく近況が伝わってこないのは寂しい限りだ。70年代、菅野の絶頂期のアルバムはタクト、トリオ、オーディオ・ラボ、日本フォノグラム、TBMなどにあるが一部がCD化された以外廃盤のままだ。今回取上げるものはトリオ編成以外のアルバムから比較的珍しい管入りのアルバムを紹介します。タイトル通りの美脚が印象的なジャケットの「SUGANO KUNIHIKO QUARTET/SHINY STOCKINGS」。菅野のリズムセクションにアルト奏者の故菊池秀行が加わったアルバム。菅野の特長はパウエル派とかエバンス派などピアノスタイルのカテゴリーに入らない自身のスタイルをきっちり持っていることである。ダイナミックでドライブのきいたアドリブ、湧き出るアイディア、繊細な表現力はいつしか菅野の世界に魅了されてしまう。一時コンガを加えたスタイルがエロール・ガーナーの影響だとか言われたが彼の心の中にある「音楽の原点はハッピーである」との信念がそうさせたのだと思う。アルトの菊池秀行はパーカー派の過小評価されたプレヤー。情感のこもった流麗なソロは正に本職肌。全6曲、4曲のスタンダードにT・モンクとF・フォスターのタイトル曲の2曲。実力者4人の真価を発揮した熱演に感動さえ覚えてします。

菅野邦彦(p)菊池秀行(as)河上修(b)村上寛(ds)1976.3.28録音 PHILIPS FS-7013

|

« 実力派テナー奏者のドン・メンザ | トップページ | トランペットの大御所クラーク・テリー »

「趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/200184/5720761

この記事へのトラックバック一覧です: 音の魔術師菅野邦彦:

« 実力派テナー奏者のドン・メンザ | トップページ | トランペットの大御所クラーク・テリー »