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2007年3月28日 (水)

ハードバップの隠れたスインガーJohn Marshall

Img_0937 モダンジャズの名匠ファッツ・ナバロやケニー・ドーハムをアイドルとしていたトランペッターのジョン・マーシャルは現在のジャズシーンではハードバッパーの最右翼に位置するジャズマンではないか。米国でのリリースが少ないため過小評価されているが実力は折り紙つき。今回は初期のリーダー作独Monsからリリースされた「John Marshall/Keep On Keepin' On」。いつものクインテット編成でフロントはアルトのジェシー・デービスを加えた2管3リズム。マーシャルはこの編成が気に入っているのかリーダー作の殆どがそうだ。これまでのアルバムは米VSOP、独Mons Organic Music、オランダBlue Jackなどあるが注目度は低く地味な存在だ。中音域を駆使した音色とハードバップのスピリットを込めたサウンドは王道行くスインガーである。ナバロなどの影響とC・パーカーからジャズの含蓄を学び伝統のバッパー精神を受け継いでいるのも強み。全8曲。自身のオリジナル3曲、スタンダード3曲のジャズメン2曲。1曲目"You"から急速調で乗る展開。スタンダード"The Thrill Is Gone"のミディアムスイングでスインガー振りを発揮する。オリジナル"Houston st. beat"はファンキーなロック調と多彩なプレイを聴かせる。ピアノのT・ハマーとは80年代からの盟友で多くのリーダー作に付き合っている仲、ガーランドばりのグルービーなバッキングでこのコンボの推進力になっている。ルディ・バン・ゲルダースタジオの録音で音の迫力も十分。これは現代のハードバップ最前線でモダンジャズのエキスが最大限に盛り込まれた演奏と思う。

John Marshall(tp)Jesse Davis(as)Tard Hammer(p)John Goldby(b)Leroy Williams(ds)1996.1.3録音 Mons MR 874 774

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