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2007年2月28日 (水)

比類なきピアニスト市川修

Img_0848_2 一人の名ジャズピアニストが他界して一年が経つ。セロニアス・モンク、バッド・パウエルなど黒人ジャズに深く傾倒していた市川修がその人である。京都を拠点としてライブ活動しリリースされたCDを愛聴していただけに無念でならなかった。遺作(現時点)は2000年にニューヨークでベースの大御所、バスター・ウィリアムスとセロニアス・モンクのドラマーだったベテランのベン・ライリーのトリオと米国滞在のギタリスト井上智が参加した「「OSAMU ICHIKAWA/IN NEW YORK」になる。市川は何度も渡米して現地ジャズメンと共演しているので全く違和感なく持味を出し切った演奏に終始している。市川修の演奏を最初に接したのは1981年デビュー作の「BODY&SOUL」を聴いた時にさかのぼる。送ってもらったジャケットの中に手作りのライナーと自作2曲の譜面のコピーさらに近々渡米の予定がある事などがつづられた手紙が同封されていた。初めてで人間味ある心づかいに感激した記憶がある。「IN NEW YORK」では”Alone Together””Like Someone In Love”のスタンダードをモンク的フレーズを挟みながら豪快にスイングし、”ラウンドミッドナイト”も情感タップリのバラードが心を打つ。黒さとブルージーな感覚が全般的に支配した比類なき演奏と思う。
Ichikawa Osamu(p)Buster Williams(b)Ben Riley(ds)Inoue Satoshi(g)2000.6.1録音

Img_0851_1 Img_0850_1
1980年デビュー盤「BODY&SOUL」と
手書きのライナーノート

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